ミランに権力抗争勃発か 伊紙「混沌に満ちている」

来季欧州CL出場権を逃せば、約68億円の損失?

 昨季終了直前にもクラレンス・セードルフ前監督が会長との会談内容を地元メディアにリークされ、選手からの求心力を低下させるきっかけとなった。そして、わずか半年間で解任の憂き目を見ている。今回の“シルビオコメント事件”も2人の経営者の“権力闘争”が影響している可能性を地元紙は指摘している。

 一方で、現在8位に低迷するミランだが、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権を再び逃した場合、今年に続き5000万ユーロ(約68億円)もの収益減に直面するという。

「シルビオは心配している。チャンピオンズリーグ入りできなければ5000万ユーロがまた煙のように消えてしまう。ミランの親会社フィニンベストは昨シーズン投資し、経済バランスを回復した。ベルルスコーニは財政危機を感じ、またもや支出を抱えることを恐れている」

 赤字が膨れ上がる悪夢でかつてのイタリア首相はパニック状態に陥ろうとしているのか。それともクラブ内の権力闘争により昨季と同じ自滅の道を歩むのか。アジアカップで離脱している本田が復帰時、チームは穏やかな日常を回復しているのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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