イタリアが0-3の完敗「説明のしようがない」 主将も苦言…現地メディアが酷評「空っぽのチーム」

ノルウェーと対戦し0-3の完敗
イタリア代表は現地時間6月6日に、2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)欧州予選で初戦のノルウェー戦に臨み、0-3の大敗を喫した。イタリアメディアから「空っぽのチーム」と酷評されるなど、厳しいスタートになった。
イタリアは前半だけで3失点すると、そのままなすすべなく試合を終えた。イタリアメディア「フットボール・イタリア」では選手や監督の採点を公開したが、むしろチームとして抱える問題を表現している場所もあった。
例えば「4.5点」を与えられたMFニコロ・バレッラの寸評は「他のイタリア代表選手たちと同じように、疲れ切っている」というもの。彼と同様にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝までプレーしたインテルのDFアレッサンドロ・バストーニは「4点」と低評価で、「またしても悪夢の夜だったが、CLの決勝から1週間も経っていない。早くシーズンを終えたいだろうが、彼にはまだクラブW杯もある」と、シーズン後のタイミングで選手が抱える疲労は隠せなかったと評価された。
そして、ルチアーノ・スパレッティ監督は「3点」の超低評価だったが「チーム最初の枠内シュートは92分のことだった。空っぽのチームだ。イタリアはポゼッションをしたが、それは相手が明け渡してくれたからだ。イタリア代表はボールがある時も、ない時も、緩慢だ。そして、最も懸念されるのはリアクションが起こせないことだ」と、采配そのものよりもチームが戦う状態にないことが浮き彫りになったと評価されている。
インテルを破り、CLを優勝したパリ・サンジェルマン(PSG)の一員としてプレーしたGKジャンルイジ・ドンナルンマは、イタリア国営放送「RAI」に対して「説明のしようがない」として「我々のサポーターはこんな試合にふさわしくない。もっと自省する必要がある。これは決して許されないことだ」と話したという。
全体の出場チームが48チームに増えたことにより、欧州予選は4チームから5チームのリーグ戦での首位チームが本大会出場を決め、2位チームとUEFAネーションズリーグの成績によるプレーオフが行われる。4回優勝の実績を誇りながら直近2大会連続で予選敗退という名門国イタリアは、仕切り直しのタイミングであまりにも厳しいスタートを切った。
(FOOTBALL ZONE編集部)