後半ATに痛恨ミス…溢れ出た涙「試合を壊した」 “魔の瞬間”に悔恨も「お前のせいじゃない」

黒川圭介が失点シーンを悔やんだ【写真:柳瀬心祐】
黒川圭介が失点シーンを悔やんだ【写真:柳瀬心祐】

逆足ゴラッソも痛恨クリアミス…G大阪DF黒川圭介が流した涙

 ガンバ大阪は5月17日、J1リーグ第17節ヴィッセル神戸戦で2度追いつく粘りを見せるも、後半アディショナルタイムに勝ち越し弾を浴びて2-3で敗れた。DF黒川圭介は“逆足ゴラッソ”で一時同点となる美ミドルを突き刺すも、最後の失点に絡んで涙。「自分のクリアミスが原因。責任を感じている」と思いを堪えきれなかった。

 痛恨のミスになってしまった。2-2の後半アディショナルタイム、ゴール前で黒川のクリアミスを拾われると、MF佐々木大樹にクロスを上げられてFW大迫勇也に頭で決められた。試合終了まであと数分。守りきれずに28歳の黒川は涙を流した。

 1-2の後半28分には相手の元日本代表DF酒井高徳とのマッチアップを制して、逆足となる右足での強烈なミドルシュートを決めて同点に。0-1の同11分にも酒井をドリブルでかわしてMF倉田秋のゴールを演出していた。個人の貢献度が高かったものの、黒川は自身を責めた。

「最後の失点は守り切る、割り切るところだった。自分のクリアミスが間違いなく原因だと思う。(昨季の)天皇杯(決勝)でも負けているのでここで勝ちたいという思いはすごくあった。でも自分が絡んで失点してしまった。自分が試合を壊してしまった。申し訳ない。責任を感じている。その涙でした」

 一瞬を悔やみ、涙が止められない。その時、倉田に背中を抱かれた。「2得点に絡んでいるのはお前だから。お前のせいじゃないよ」。そう声をかけられた。勝ち点を落としてしまったが、この日の黒川は堂々としたパフォーマンスを見せた。「気持ちを新たにもう1回頑張りたい」。涙を拭いて、背番号4は次に向かう。

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