2ゴール大迫勇也がたどり着いた“根性論”「練習は嘘つかない」 休むのは「ダメだ」…明かした葛藤

G大阪戦で2ゴールを決めた大迫勇也【写真:徳原隆元】
G大阪戦で2ゴールを決めた大迫勇也【写真:徳原隆元】

大迫が劇的なアディショナルタイムのヘッド弾を含む2ゴールで勝利に貢献

 ヴィッセル神戸の元日本代表FW大迫勇也が5月17日、J1リーグ第17節ガンバ大阪戦で2ゴールを挙げてチームの連敗をストップさせた。35歳の誕生日前日に4試合ぶりの先発復帰。後半5分に走り込んで約3か月ぶりのゴールとなる先制点を挙げ、同点の後半アディショナルタイムには相手を背負いながらも頭で押し込んだ。コンディション調整に苦しんだエースが“完全復活”を遂げ、勝利をもたらした。

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 叫び、喜び、10番が感情を爆発させた。2度リードを奪うも追いつかれ、2-2で迎えた後半アディショナルタイム。勝負強さを見せたのはやはり大迫だった。相手のクリアミスを拾ったFW佐々木大樹がクロスを上げると、ニアサイドに飛び込んだ大迫が相手DFを背負いながらも頭で決めた。

「いろんな駆け引きがあったので、うまくマークを外せました。ここまでなかなか結果を出せなかった。本当にこの2週間、しっかりトレーニングを積んで、自分にベクトルを向けてもう1回コンディションを上げることができましたし、やはり練習は大事だなと言うふうに感じました」

 今季は負傷と戦いながら、先発したのは4試合ぶり。ゴールは2月22日の第2節名古屋グランパス戦(2-2)以来、3か月ぶりとなった。

「コンディション含めてトレーニングから自分を見つめ直すことができましたし、そこが一番大事。あとはもう自分を信じてチーム全体としてもう1回原点に戻ったことで今日の成果に繋がったと思う。連戦が多い中で怪我をしちゃダメということが頭にあった」

 この日が34歳最後の日。2連覇中の絶対エースとして牽引してきた大迫も、葛藤を続けてきた。「1回休みを挟んで『いや、それじゃダメだ』と。もっと練習から100パーセント、120パーセントでやってコンディションを上げていかないといけないというのは感じていた。やっぱり練習は嘘をつかない」。自分自身を奮い立たせて、追い込み、この日の先発出場を迎えた。連敗を2で止め、掴んだ勝ち点3だ。

「(連敗を)ビビっても仕方がない。とことんやるだけ。根性。それが一番大事なので。それを若い世代にも伝えたいし、ついてきてくれる。だから今日みたいな結果が出た」

 後半5分に奪った先制点を含めて、2ゴール。大迫勇也の背中は誰よりも大きく、強かった。

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