森保監督がJ視察で見つけた「楽しみな選手」 逸材21歳が外国人とのバトル「ほぼほぼ制していた」

湘南の鈴木淳之介【写真:Noriko NAGANO】
湘南の鈴木淳之介【写真:Noriko NAGANO】

J1デュエル勝利総数1位の鈴木淳之介、本人は「そうなんや…くらいの感じ」

 湘南ベルマーレは5月7日、J1リーグ第15節でサンフレッチェ広島と対戦して0-1で敗れた。チームは2連敗を喫してしまったが、この試合を日本代表の森保一監督が視察。DF鈴木淳之介について「今後、楽しみな選手かなと思います」と語った。

 現在21歳の鈴木は、昨季途中にボランチからセンターバックにコンバート。今季ここまで、リーグ戦では全15試合にフル出場し、J1最多のデュエル勝利総数55(4日時点)を記録する。森保監督は試合後の取材に応じ、「経験値として、これからまだまだ成長していく選手だなとはまずは見ています」と言及した。

「これまでの戦いにおいても今日の試合も、局面では良かった部分、デュエルで勝っている部分も、背後に走られたりと後手を踏む場面であったりと両方出ていたかなとは思います。攻撃の部分で持ち出したりとか、前につけて攻撃の厚みをもたらすという部分は、良さというものは出ていたかなとは思います」

 第13節のアビスパ福岡戦では、FWウェリントンとFWシャハブ・ザヘディという屈強な相手にも当たり負けせず圧倒。森保監督の印象にも残り、「バトルもほぼほぼ制していたと思いますし、そういう部分ではハードに戦うこともできれば、柔軟に技術力を使って戦うこともできる。今後、楽しみな選手かなと思います」とした。

 一方の鈴木本人は、デュエル勝利総数について「別に意識はしていないですし、デュエルがなんなのかもあまり分かっていないので。そうなんや……くらいの感じです」と細かい数字は気に留めていない様子。個人としてのパフォーマンスより、チームとしてなかなか勝ちが出ていないことに危機感を滲ませた。

 今年7月には、国内組中心で臨むE-1選手権が韓国で開催される。J1で結果を残している鈴木にも、期待の声も高まっている。そのために必要なのは、チームの勝利。「入れればもちろんいいと思いますけど、今のチーム状況だったり結果だったりだと厳しいと思うので、もっと勝ちたいなと思います」と力強く話した。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)

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