Jクラブ撃破で栄冠も「未来は暗い」 ACLE“ホーム”集中開催を海外疑問視「価値あるのか」

川崎は惜しくも決勝戦でアル・アハリに敗れた【写真:ロイター】
川崎は惜しくも決勝戦でアル・アハリに敗れた【写真:ロイター】

川崎はACLE決勝でアル・アハリに2失点敗戦、7日間で3試合をこなした

 AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)決勝が現地時間5月3日に開催され、初の決勝進出となった川崎フロンターレは、アル・アハリ(サウジアラビア)に0-2で敗れ初優勝を逃した。隣国の中国でも大きな注目を集めた今回の一戦。ただ、アジア最強のクラブチームを決める大会の在り方に、同国の識者などから疑問の声が寄せられている。

 完全アウェーのなか、アル・アハリとの決勝に臨んだ川崎。試合は前半35分にアル・アハリMFガレーノのミドルシュートで均衡が破れると、7分後にMFフランク・ケシエがヘディングシュートで加点した。2点ビハインドで後半に折り返した川崎だったが、ブロックを作って構えるアル・アハリの守備を崩すことができず。そのまま無念のタイムアップを迎えた。

 今回のACLE決勝に対し、中国版X(旧ツイッター)の「微博(ウェイボー)」でフォロワー230万人を誇る斯文已逝(スーウェンイーシー)氏は、7日間で3試合をこなした日程に触れつつ「川崎は決勝進出しただけでも凄い」と評価。一方で、準々決勝以降がサウジアラビアでの集中開催だったことについては「中立地と言いながら実際はサウジ勢のホームだった」「サウジの金満チームに優勝させるのが目的だ」とし、大会レギュレーションへの疑問を呈している。

 中国人サッカージャーナリストの姫宇陽(ジーユーヤン)氏は「川崎は健闘したが、今の状況で東側のクラブがACLEで好成績を勝ち取るのは難しすぎる」とし、現行制度では地域間の公平性が保たれていないとの見方を示した。

 さらに、中国のネット上ではファンから「(アル・アハリの)スタメンは外国人ばかりじゃないか」「こんなのではサウジアラビア代表の未来は暗い」「サウジ勢は金の力だ」「こんなチャンピオンに価値はあるのか」といった声が寄せられた。

 ACLEのファイナルステージは今後も中東開催が続く見込みで、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会を皮切りに同地域での国際大会の開催は増加傾向にある。日本を含む東アジア勢の苦難は続きそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング