浦和が9シーズンぶり5連勝 松尾&渡邉弾…5万人超のホームで“大型連勝”を達成

埼玉スタジアム2002には5万2429人のファンが詰めかけた
浦和レッズが2016年秋以来、9シーズンぶりのリーグ5連勝を達成した。5月3日のJ1リーグ第14節で東京ヴェルディとホームで対戦し、2-0の勝利を収めた。
浦和は前節まで4連勝を飾り、このゲームで16年に当時2ステージ制のセカンドステージを優勝した際に、リーグ6連勝を記録した当時以来となる大型連勝に挑んだ。MFサミュエル・グスタフソンをコンディション不良で欠く中、マチェイ・スコルジャ監督はMF松本泰志をMF安居海渡と組ませてダブルボランチに起用した。
その浦和はいきなりストライカーがゲームを動かした。前半6分、左サイドでボールを持ったFW松尾佑介が中央にドリブルで切り込むと、斜め後ろに持ち出しながら右足を振り抜いてシュート。相手に当たって少しコースも変わったボールはゴールに吸い込まれて早くも先制点を奪った。
積極的なプレスに出る東京Vの中盤にできるスペースをうまく使ってペースを握った浦和は、前半31分にはコーナーキックのこぼれ球をMF渡邊凌磨が強烈なミドルで蹴り込んで2-0とリードを広げた。東京Vは前半終了間際にDF千田海人が足を痛め、ハーフタイムでの交代を余儀なくされるアクシデントも起こった。
後半に入り反撃の姿勢を見せた東京Vだが逆に後半28分、浦和は最終ライン背後のスペースにロングボールを送り込むと途中出場のFW髙橋利樹が反応。抜け出したところをDF谷口栄斗が背後から腕を掛けて止めてしまい、決定的得点機会の阻止(DOGSO)により退場処分になった。浦和はこのまま2点差を維持して逃げ切って勝利した。
ゴールデンウィークのホームゲームで浦和はビジター席をのぞき小中高生の指定席券が550円になるなどのキャンペーンを行い、5万2429人の大観衆の中でのゲームだった。試合前にはゴール裏スタンドに鮮やかなビジュアルサポートも行われた試合に勝利を収め、リーグ5連勝で勝ち点を25まで伸ばした。