足踏み40回の独特PK…代表OBが語る“意義”「僕もああいうの作っておけばよかった」【見解】

【専門家の目|太田宏介】小見洋太のPKが話題
アルビレックス新潟は4月26日、J1リーグ第12節で柏レイソルと対戦し1-1で引き分けた。新潟FW小見洋太が独特なPKから先制点を決めたなか、元日本代表DF太田宏介氏は「結構PKがクローズアップされることが増えてきた」と語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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新潟は前半12分に小見がPKを決めて先制に成功。小見といえば昌平高校時代から独特なPKで話題を呼んでいたが、プロになってもそのルーティンとも言えるプレーは変わらず。柏戦でも大股で6歩の助走を取り、足踏みを40回ほどして冷静にゴール右上に決めた。
「自分の型を持ってるっていうのはいいと思います。藤尾の水かけにしても小見君のPKにしても、結構PKがクローズアップされることが増えてきたじゃないですか。何より一番大事なのは本人が蹴りやすいってところだと思います」と言及している。
さらに「小見君は決定力も高いし、去年のルヴァンにしてもしっかり決めきるっていうところがすべてだと思うんで。それで外してたらチームメイトからしたらふざけんなって思うかもしれないですけど、ちゃんと決めてますもんね。そういう話題というか、自分のプレーをいろんな人に知ってもらうっていう意味でも、僕もなんかああいうのを作っておけばよかったなと思います」と持論を展開している。
「序盤なかなかチャンスに恵まれてなかったんですけど、彼が前に仕掛けるときとか背後へのアクションとか、樹森監督の目指すサッカーがあるなかで、長谷川元希とか谷口海斗とかとはまた違う武器があるんで。PKもそうだけど、それ以外のところでの貢献っていうのは非常に高いと思いますね」と、チームは降格圏に沈むなかで背番号16に期待を寄せていた。小見がチームをどう牽引して巻き返しを図るのか、活躍に期待が懸かる。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。