監督に怒りのジェスチャー、同僚に苛立ち… 不満を爆発させた川崎新主将が担う重責

清水に土壇場で追いつかれ、公式戦4試合連続の未勝利

 川崎フロンターレは21日、J1第8節で清水エスパルスと対戦し、ホームで2-2と引き分けた。FW小林悠は試合後、険しい表情でミックスゾーンに現れた。

 この日、小林は珍しくピッチで感情をむき出しにしていた。前半終了間際、終始プレーに精彩を欠きボールロストを繰り返していたMFエドゥアルド・ネットが、ペナルティーエリア手前で不要なファウルを与えると、小林がタッチライン際に立つ鬼木達監督に、ネットに対する怒りのジェスチャーを示して不満を露わにした。

「前半はちょっとネットが持ちすぎて、探しすぎている場面が多かったので……。探して探して、そこで足元に入れられても結構きつい。なるべく見えている人に当てて、動かしている間に縦に入れてもらえないと。(森谷)賢太郎が後半にそれをやってくれて良くなったので、賢太郎が良さを出してくれたなと」

 ネットは結局、前半で途中交代となり、代わりにMF森谷賢太郎がボランチに入ると、川崎の攻撃にリズムが出始め、後半に2得点を奪った。

 一方で、小林は「チームの利益よりも個人の利益を優先してしまう人もいた」と指摘。個人名は挙げなかったものの、MF三好康児との連携について尋ねられると、少し語気を強めて課題を主張した。

「なんであれ打っちゃうんだよっていう。チョンって出してくれればもう決まったのに。あれは出して欲しかったし、その点で腹が立った部分もある。自分でゴールを決めたいのも分かるけど…」

 前半、後半ともに何度かあった数的有利な状況でゴールに迫った場面、三好はそのほとんどでシュートを選択。小林はゴール前でフリーの状態で待っていただけに、なぜボールを出さないのかと苛立ちを隠さなかった。

 

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