中国代表の日本人監督は続投なし? “W杯出場逸”で賛否「経験が少ない」「誰が率いても同じ」

U-17中国代表の上村健一監督【写真:Getty Images】
U-17中国代表の上村健一監督【写真:Getty Images】

上村健一氏が率いた中国代表はU-17W杯出場権を獲得できず

 U-17ワールドカップ(W杯)出場権を懸けたU-17アジアカップが、4月3日から20日にかけサウジアラビアで開催された。この大会で中国代表は戦前、W杯行きの期待が高かったもののグループリーグ敗退。チームを率いた日本人監督の去就に中国国内で注目が集まっている。

 3連覇こそ逃したが、U-17日本代表がベスト8入りし、11月にカタールで開催されるU-17W杯出場を決めた今大会。元日本代表DFの上村健一氏が監督を務めた中国代表は、グループリーグで開催国サウジアラビアとウズベキスタンに敗戦し出場権を獲得できず。タイに勝ってグループ3位に入るのが精いっぱいだった。

 北京メディア「北京青年報」によれば、上村氏は中国サッカー協会に対して大会を総括したレポートを提出。ただ、U-17W杯出場権を獲得できなかったことで、同氏の留任の可能性はほぼないと記事は報じている。

 これに対し、ファンからは賛否両論が。否定的な声としては、「敗退したのだから当然」「日本の高校生・大学生ばかりと親善試合していたが、もっと違う国の代表と対戦すべきだった」「良い指導者だが、監督経験が少ない。もっと監督経験のある人物を招聘すべき」といった意見が上がった。

 一方で、上村氏を擁護する声もある。「結局このレベル。選手や育成がこれなのだから、誰が率いても結果は同じ」「中国人指導者に任せるよりは全然良い」など、敗退の原因が上村氏だけにあるのではないとの見方が示されている。

 というのも、中国が敗れた2か国で、サウジアラビアはホスト国のアドバンテージを生かし準優勝。ウズベキスタンは決勝戦でそのサウジアラビアに、退場者2人を出しながら2-0で勝利し優勝している。結果的にファイナルへ進んだ2か国が同居するグループにいたことを考えれば、組合せに恵まれなかった一面もあったと言えるかもしれない。

 上村健一氏の去就は不透明だが、U-16中国代表も同じく日本人の浮嶋敏氏が率いている。中国における日本人指導者の活躍は今後も続きそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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