小見洋太が小島亨介とのPK対決について振り返った

　アルビレックス新潟は4月26日、J1リーグ第12節で柏レイソルとアウェーで対戦し1-1で引き分けた。右ウイングでスタメン出場したFW小見洋太が独特なPKから先制点を決めたなか、試合後に「昨日のPK練習で2度連続で外していたので、プレッシャーはいつも以上にありました」とPKの裏話を話した。

　新潟は立ち上がりから小気味いいボール回しで柏ゴールに迫った。そのなかで前半12分、MF秋山裕紀が敵陣中央でMF熊坂光希からボールを奪うと新潟がカウンターを発動。小見からMF長谷川元希へつなぎ、長谷川がペナルティエリア内でシュートを打とうとしたところ、相手DFに倒されPKを獲得。キッカーを小見が務めた。

　小見は大股で助走を6歩とり、足踏み約40回の独特スタイルでゴール右上に決めて新潟が先制。昨年のルヴァンカップでも話題になったテクテクPKの助走については「日によって長くなったり短くなったりしますけど、今日は今日で。いいキックが蹴れたかなと思います」と話した。

　対峙したのは昨季まで新潟に所属したGK小島亨介。かつてのチームメートとの対戦を「終わってみれば楽しかった」と振り返った。小見が「尊敬しているGKの1人なので。その選手からPKという形ではありましたけど、ゴールを奪えたのは嬉しいですし、自信につなげていきたいです」と話した通り、今後につながる1点になるはずだ。

　前日のPK練習では2度外していたというが、試合では勝負強さを見せた。「昨日のPK練習で2度連続で外していたので、プレッシャーはいつも以上にありましたけど、逆にそれで気が引き締まっていいキックができたかなと思います」と新潟サポーターに向かって蹴り込んだPKを回想した。

　しかし、ゴールを決めた後の時間帯から柏に攻め込まれて前半のうちに失点。それでも後半は再び新潟らしいパスワークを見せてゴールに迫るシーンもあった。いまだに19位と厳しい状況が続くなか、「一人ひとりがもっとボールに寄せるっていうのは取り組まなければいけないこと」とチーム全体の課題を話し、「攻撃で時間を作る存在っていうのはチームに必要だと思うので。そこは1つ、他のウイングの選手にはない強みだと思うので、そういった長所を発揮して、落ち着かせる役割も担っていきたい」とチームに貢献できる自身の強みを話した。