神様ジーコも見届けた…鹿島がJ1史上最速で600勝に到達 くしくも1勝目の相手の名古屋から

後半9分にMF知念慶が先制点を挙げた
鹿島アントラーズは4月25日、J1リーグ第12節で名古屋グランパスとホームで対戦し、1-0で勝利した。これでJ1リーグ通算600勝目となり、史上最速での到達。くしくも、1993年の開幕戦で歴史的1勝目を挙げた時と同じ名古屋を下して達成した。
ホームで連勝を狙いたい鹿島だったが、前半は選手の距離感が遠く、なかなか噛み合わなかった。名古屋のシュート6本に対し、鹿島はわずか1本。26分には名古屋FW永井謙佑に決定機を作られるなど、苦しい展開だった。
鬼木達監督はハーフタイムに動いた。MF柴崎岳、FW田川亨介に代えて、MF船橋佑とMF松村優太を投入。松村を2列目の右サイド、チャヴリッチを前線に配置した。
この鬼木采配で息を吹き返すことに成功すると、後半9分に試合は動いた。左サイドで得たフリーキック(FK)。キッカーのMF荒木遼太郎がゴール前に送ると、DF植田直通が頭で中に折り返す。このボールにMF知念慶が頭から飛び込み、ゴールを陥れた。
その後も追加点は奪えなかったが、試合を優位に進めた。植田やDF関川郁万らDFラインを中心に体を張った守備で1点を守り抜いた。
この日のスタンドには、1993年の開幕戦でハットトリックを決めたジーコ氏も駆けつけた。J創設時から勝ち星を積み上げてきた常勝軍団が、また一つ“勲章”を加えた。
(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)
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