香川復活劇に見る数値上の変化 ドルトムント先発奪還後はキーパス増加&走行スピードアップ

CLモナコ戦でもパス成功率92%、キーパス6本成功と高い数値を示す

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は準々決勝を迎え、日本代表MF香川真司が所属するドルトムント(ドイツ)は本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクでモナコ(フランス)との第1戦に臨んだ。当初は現地時間11日に開催される予定だったが、試合開始の約1時間半前にチームバスを狙った爆破事件が発生。これにより主力のDFマルク・バルトラが負傷する事態となり、世界に衝撃が走った。

 あまりにもショッキングな出来事が起きた翌日のゲームだけに、ドルトムント側にメンタル面での動揺があったことは想像に難くない。そうしたなかで香川は、スタメンとしてピッチに立った。3月からレギュラーポジションを確保し、先週末のバイエルン戦こそ負傷欠場したが、この試合で復帰すると1ゴール1アシストと活躍。残念ながらチームは2-3と敗れたものの、その動きとプレーは現在のドルトムントに不可欠なものであることを示した。

 データ分析会社「InStat」のデータによると、パス成功率92%はドルトムントのMF、FW陣の中では最も高い数値であり、そのうちキーパス(ゴールが狙える位置にいる味方プレーヤーへのパス)は、チーム最多タイの8本のうち6本を味方の選手に通している。特に攻撃の時間が増えた後半は高いエリアでのパス、パスレシーブが増え、これがゴールとアシストにつながった。

 

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