J王者・鹿島がACLでよもやの不覚… E組最下位ブリスベンに敵地で1-2敗戦
途中出場の日本代表MF永木弾も及ばず
鹿島アントラーズは12日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第4節、敵地ブリスベン・ロアー(オーストラリア)戦に臨み、1-2で敗戦した。
鹿島はACL第3節終了時点で2勝1敗とグループステージE組首位に立っていた。だが、2位ムアントン・ユナイテッド(タイ)とは勝ち点差1、3位の蔚山現代(韓国)とは同2差ということもあり、最下位のブリスベン相手だけに白星が欲しい状況だった。
昨季のJ1王者はC大阪戦でベンチ外だったDF西大伍を先発に戻し、今季ACL初スタメンとなった小笠原満男、そしてレオ・シルバを中盤センターに、両サイドは土居聖真と遠藤康を配備。中盤4枚をすべて入れ替え、また最前線には鈴木優磨とともに金森健志を抜擢し、キックオフの笛を聞いた。
前半13分に左サイドで得た直接FKを、サインプレーで遠藤がゴールを狙ったものの空振り。すると同18分によもやのリードを許す。MFボレロの浮き球パスに対して、FWマクラーレンがペナルティーエリア左に抜け出すと右足でシュート。今季好セーブを連発している鹿島GKクォン・スンテも及ばず、ゴール右隅に決められる。ブリスベンにとっては大会初ゴールとなる一撃で、鹿島は0-1と先手を奪われた。
追う立場となった鹿島は、同36分にレオ・シルバが強引なドリブル突破からフィニッシュに持ち込むなど、徐々に押し込む場面も見られた。同42分には右CKから西のヘディングシュートはポストに阻まれて、ゴールを挙げられなかった。
そして後半立ち上がりの4分、鹿島から見てゴールやや左25メートルの位置で直接FKを与えると、サインプレーから小笠原がクリアしたこぼれ球を、FWホルマンに詰められて追加点を許した。流れを変えたい鹿島は、同16分に小笠原、鈴木に代えてMF永木亮太と高卒ルーキーFW安部裕葵を投入。 そして石井正忠監督は同32分、3人目の交代で金森に代えてMF中村充孝をピッチに送り出す。その2分後、波状攻撃から左サイドの中村のクロスを永木が押し込み、1点差に詰め寄った。しかし反撃はここまでに終わった。
昨季クラブW杯準優勝を果たした鹿島が、早くもグループステージ2敗目を喫した。E組最下位のブリスベン相手に悔やみきれない1敗となった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images