バス爆破事件の唯一の被害者は重傷だった… ドルトDFバルトラが右腕骨折で緊急手術

主将シュメルツァー悲鳴「僕らの思いはバルトラとともに」

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは現地時間12日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦、本拠地モナコ戦の直前にチームバスが爆破事件に巻き込まれた。スペイン代表DFマルク・バルトラは右腕を骨折する重傷で、手術を受けていたことが分かった。クラブ公式サイトが発表した。試合は現地時間12日の18時45分(日本時間13日1時45分)に延期されることが決まっている。

 爆発が起きたのは試合開始の1時間半ほど前、ドルトムントがスタジアムから10キロほど離れたホテルを出発した直後のことだった。バスがメインストリートに出た直後、生け垣に隠してあった爆弾が3度爆発した。バルトラの隣に座っていたGKロマン・ビュルキの証言によれば、大きな爆発の衝撃で割れた窓ガラスの破片がスペイン代表CBに直撃したという。

 事件直後には軽傷とも報道されていたが、病院で検査を受けた結果、前腕部分にある橈骨骨折が発覚。さらにガラスの破片が手に突き刺さっており、すぐに手術を受けたという。

 チームの主将DFマルセル・シュメルツァーは、「僕らみんながショックを受けている。僕らの思いはバルトラとともにある」と負傷の同僚を気づかい、「彼が速やかに復帰できることを願っている」とエールを送った。バルトラ以外の負傷者は発表されていないが、香川も巻き込まれたショッキングな事件の余波は大きく広がっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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