鈴木彩艶「取れる感覚あった」 確信の”決定機阻止”…ピンチの局面で活きたイタリアでの経験値

鈴木彩艶が試合の序盤で相手に流れを渡さなかった【写真:Getty Images】
鈴木彩艶が試合の序盤で相手に流れを渡さなかった【写真:Getty Images】

日本の守護神GK鈴木彩艶、インドネシア戦でビッグセーブ披露

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 日本代表は11月15日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第5節でインドネシア代表とアウェーで対戦し、4-0の勝利を収めた。スコア上は完勝と言える結果だが、試合の序盤にあったピンチをGK鈴木彩艶が防いでいなければ、結果は全く違うものとなっていたかもしれない。

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 アップ終了後に大雨が降り出し、日本の選手たちが苦戦をするなか、立ち上がりの前半9分に森保ジャパンは大ピンチを迎えた。最終ラインの裏を取られ、FWラグナー・オラットマングーンがGK鈴木と1対1になる。絶体絶命の場面だったが、ここで鈴木が相手のシュートをブロックし、均衡を保った。

 試合後、森保一監督も22歳の守護神のビッグセーブを勝因に挙げたが、鈴木は確信を持ったプレーだったと試合後に明かしている。この場面を振り返り、「慌てずに対応できて、相手がドリブルで運んできて、自分の間合いで詰められた。最後カットインで内側に運んだ瞬間に、取れるなっていう感覚はありました」と、胸を張った。

 相手の動きに対して冷静に対応しているように見えたが、鈴木は「相手がどうするだろうという予測は、そこまで考え過ぎないようにしていたので、そこまでイメージをしてはいないんですけど」と前置きし、「イタリアでもあのようなシーンで遠目からシュートを打たれて失点するシーンがあったので、自分としてはうまく間合いを詰められたらチャンスになるかなと思っていました。そこはうまくできて良かったと思います」と、最初のプレーでシュートを打たせない間合いを取り、距離を詰められたことをビッグセーブにつなげた要因に挙げた。

 そして、ピンチを作られた序盤について、「あの(1対1の)シーンも含めて前半の最初のほうは、自分のゴールを横切るパスが2、3本あって、そこは映像見てまたしっかり反省しなければいけない。ああいうシーンを作られないようにしなければ、相手がもっと真ん中に入ってきていたら失点してもおかしくなかったので、そこは改善しなきゃいけないと思います」と、チームがさらに強くなるための改善点に挙げた。

 前節のオーストラリア戦(1-1)で、今予選初失点を喫した鈴木だったが、この試合では2試合ぶりの完封に大きく貢献した。イタリア1部パルマでの経験を重ね、能力を高めている若き正GKにとっても、この試合は大きな自信になったに違いない。

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