三笘薫を獲得できず「今でも後悔」 リバプール元編成スタッフが明かす3年前の裏話
リバプールの調査担当だったグラハム氏は自著の中で三苫について記している
日本代表のキャプテンであるMF遠藤航の所属するイングランド1部リバプールには、かつて日本代表MF南野拓実も所属していた。しかし、もう1人、現在も日本代表で活躍するプレミアリーガーを獲得する可能性があったようだ。リバプール専門メディア「Liverpool.com」が伝えた。
その選手とは現在ブライトンに所属するMF三笘薫。リバプールのリサーチダイレクター(調査担当役)であったイアン・グラハム氏は三笘獲得をもっと強く進めるべきだったと悔やんでいると、自身の著書「How to Win the Premier League」の中で明かしているという。
三笘がブライトンに加入したのは2021年8月のことだった。直後に三笘はベルギー1部ユニオン・サン=ジロワーズにレンタル移籍して1シーズンプレーしたのちにブライトンに戻って2022-23シーズンに6位と大躍進したチームで活躍した。このシーズン10得点8アシストを記録した三笘は、UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得に大きく貢献した。
グラハム氏は同著で「リバプールでは、ブレントフォードとブライトンの契約を称えていた。彼らには決して伝えていなかったが、ね。私と同僚のダフ・スティールは、それぞれの国内リーグで傑出した選手のリストを作っていた」とし、その中には三苫の名前もあったよう。「三笘薫はプレミアリーグの平均レベルを上回る日本で最高の選手だった。我々が日本人選手をプレミアリーグレベルに近いと判断することは、とても珍しかった。三笘をリバプールの獲得候補として、もっと強く主張しなかったことは今でも私の後悔の源となっている」と記しているという。
ブライトンは250万ポンド(約5億円)で川崎フロンターレから三笘を獲得したが、現在の市場価値は4500万ユーロ(約75億円)まで上がっている。三笘が今後も活躍を続けていけば、グラハム氏の後悔はもっと大きなものとなるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)