“青天の霹靂”伊藤洋輝のバイエルン移籍 実は「長期的」計画だった…獲得の背景注目
左サイドバックとしても期待されている
日本代表DF伊藤洋輝は今夏にドイツ1部シュツットガルトからバイエルン・ミュンヘンへと移籍した。バイエルンのスポーツディレクター(SD)マックス・エーベル氏がドイツのテレビ番組で伊藤獲得の背景について説明した。バイエルン専門メディア「Bavarian Football Works」が伝えている。
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伊藤は2021年にジュビロ磐田からシュツットガルトに加入。3シーズンにわたって活躍し、今夏にバイエルンへとステップアアップを遂げた。
伊藤のバイエルン移籍について記事では「バイエルンで2024年夏最初の補強として発表された伊藤の加入は青天の霹靂で、ファンや記者に衝撃を与えた」と紹介されている。そして、バイエルンのエーベルSDがドイツ放送局「SPORT1」のサッカー番組「Doppelpass」に出演した際のコメントが伝えられていた。
「ビルドアップをよりフレキシブル(柔軟)にするために最終ラインに左利きの選手を求めていた。それからアルフォンソ・デイビスは状況的に、まだ契約延長をしないことにした。ヒロキは左サイドでもプレーできる。我々は長期的な視点でアプローチした。ヒロキは過小評価されている選手であり、シュツットガルトでは重要な存在だった」
バイエルンはレアル・マドリードなどからの関心が噂される左サイドバックのカナダ代表DFデイビスとの契約延長交渉が進展せず、その去就問題が注目を集めていた。そうしたなかシュツットガルトで評価を高めていた伊藤は、デイビスが移籍した際にポジションを埋めるという役割も含めてクラブが求める条件を満たしていたことが獲得の決め手になったようだ。
伊藤は7月末のテストマッチで中足骨を骨折し、長期離脱となってしまったが、復帰後にはエーベル氏が“過小評価”されていると語るその実力を見せつけることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)