久保建英が躍動もホーム3連敗の“危機感” 降格年以来のワースト記録に肉薄…現地警鐘
ソシエダはレアル戦でPKの2失点に泣く
スペイン1部レアル・ソシエダは現地時間9月14日、ラ・リーガ第5節でレアル・マドリードと対戦し0-2の敗戦を喫した。日本代表MF久保建英は、A代表から帰還後も早速フル出場したものの得点に絡めず。現地でも評価は上がりきらない様子だ。
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第2節のエスパニョール戦(1-0)で今季初ゴールを挙げていた久保。9月の代表2連戦にも出場しており、中国戦(5日/7-0)で1ゴール、バーレーン戦(現地10日/5-0)でも高パフォーマンスを披露していた。
迎えた古巣レアルとの大一番。前半はソシエダもチャンスを何度も作っていた。前半26分に久保のパスを受けたMFルカ・スチッチが右ポスト直撃の強烈なシュート。3分後には久保が自陣ペナルティーエリア手前でボール奪取し、味方がカウンターに持ち込んだが、惜しくもシュートまで持って行けず。
前半35分にはFWシェラルド・ベッカーがクロスバー直撃の左足弾を放っていた。同38分には波状攻撃の流れから、久保がシュートを打つも相手に当たり惜しくも枠外となった。
後半立ち上がりにもスチッチが抜け出しから左ポスト直撃のシュートを見せるなど惜しい場面が続いたソシエダ。流れが変わったのは後半12分、レアルMFアルダ・ギュレルのシュートがソシエダMFセルヒオ・ゴメスの腕に当たりハンドでPKの判定に。このPKをFWヴィニシウスに決められソシエダは失点を許す。
後半29分にはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入から、DFホン・アランブルのファウルを取られソシエダが再びPKを献上。今度はFWキリアン・エムバペがゴールを沈め、ソシエダは0-2の敗戦となった。
今季5試合を終えて勝ち点4にとどまるソシエダ。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」では「降格した2007年以来のホーム連敗ワースト記録に近づいている」と危機感を募らせる。2006-07シーズンに降格の苦しみを味わったソシエダは、当時開幕からホーム4連敗。レアル戦での敗北でホーム3連敗となった今季も似たような状況に陥っていると指摘されている。
こうした苦境は選手の評価にも影響。スペインメディア「エル・デスマルケ」は選手祭典で久保に「特に前半は、レアル・ソシエダがより攻撃的だった。この試合で少し火花を散らした久保は、クルトワの守るゴールに危機をもたらした」と一定の評価を与えたものの、及第点の6点にとどまった。
ボール支配率は47%とレアル相手に引けを取らなかったソシエダ。シュート数も11本(レアルが16本)とチャンスがなかったわけではなかったが、決定機でポストやバー直撃のシーンが悔やまれる一戦となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)