J飛躍→「いつの間にか」欧州挑戦 元日本代表も注目、驚いた逸材「めちゃくちゃ速い」【見解】
関口が平河悠のスピードを23年のJ2開幕戦で目の当たりにする
今夏J1のFC町田ゼルビアから英2部ブリストル・シティへレンタル移籍となったFW平河悠は、初の欧州挑戦もパリ五輪の怪我で未だ出場には至っていない。そんな若きドリブラーについて、元日本代表の関口訓充が昨年の開幕戦で実際にプレーを見た衝撃を振り返っている。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也)
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2024年の夏の移籍市場ではJリーガーの海外挑戦が相次いだ。町田で今季J1リーグ18試合2ゴールをマークしていた平河もその1人だ。
切れ味鋭いドリブルを持つ平河は、2021年9月に1年半後の町田加入内定。特別指定選手として21年末にJリーグデビューを飾った。22年もJ2リーグ戦16試合に出場。徐々に頭角を現し翌年には主力としてリーグ35試合6得点をマークした。クラブのJ2タイトル獲得とJ1昇格に大きく貢献した。
パリ五輪世代としても注目を集めていた平河は、順当に本大会のメンバーに選ばれた。だが現地時間7月24日グループリーグ初戦で、相手に右足首を踏みつけられ無念の負傷交代。不完全燃焼のまま悔しい大会となってしまった。
関口は2023シーズンのJ2リーグ開幕戦、町田とベガルタ仙台の試合を現地まで見に行ったという。その際に「めちゃくちゃ速い選手がいるな」と目を引いたのが平河だった。
「すごいスピードあって速い。推進力もある。ちょっと注目はしていた。そうしたらいつの間にか海外へ…。(当時)町田の選手はあまり知らなかったが、ベガルタの試合を観ていたら(偶然)目を引いた存在だった」
J2時代からその才能の片鱗を見せていた平河。元日本代表の関口も“前情報なし”で驚くほど、その推進力は稀有なものだったようだ。イングランドに渡った23歳は、負傷から回復し、どんなプレーを見せてくれるのか。パリ五輪の悔しさを胸に、欧州で飛躍する姿に期待だ。
(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)