ベンチ要員でも本田&長友は例外! 「ビッグクラブで練習するだけで違う」とハリルが“格”を重視

2017年のリーグ戦出場は本田0分、長友93分… 代替選手の不在を理由に招集に踏み切る

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の後半戦スタートとなる3月23日のUAE戦と28日のタイ戦に向けて、ACミランのFW本田圭佑とインテルのDF長友佑都を招集した。いずれも今季は、所属クラブで思うように出場機会をつかめない日々を送っているが、そのことについて16日のメンバー発表会見で問われると、「イタリア、ヨーロッパでもビッグクラブにいる。そこでトレーニングするだけでも少し違いがある」と説明した。

 本田はミランで今季を通じても約100分間のプレータイムしかなく、2017年に入ってからはリーグ戦で一度もピッチに立っていない。長友もまた、年が明けてからは2試合93分間のみのプレータイムと、チーム全体の試合時間のなかでは10%ほどだ。常々「試合に出ていない選手は呼ばない」と言い続けてきたハリル監督だが、自らの言葉に対して完全なる例外措置を取った。その理由を「クラブの格」と「代替選手の不在」といった要素から説明している。

「いろいろと考慮するなかで、本田の代わりができる選手がいるかも考えなくてはいけない。私は若い選手でも使ってきたが、選手たちの精神面の準備をしなくてはいけない。若手をプッシュしながら使った時に、できるかと言えば、試合の後、相手に敬意を払いすぎた、恐れている姿があった。そういった意味でも本田のような選手はこれからも必要だ。本田、長友はイタリア、ヨーロッパでもビッグクラブにいる。そこでトレーニングするだけでも少し違いがある」

 中東遠征で臨むUAEとのアウェーゲームに対し、“代替選手の不在”という事態に直面していることを理由に本田の招集に踏み切ったことを明かした。そしてミラン、インテルといった伝統ある名門クラブで各国の代表選手とともにトレーニングしていることを、単純な試合出場よりも重視したことを明かしている。

 

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