アジア杯連覇よりも拭い去りたいW杯の悔しさ 侍ストライカー岡崎の思い

「W杯で一番悔しい思いをしたのがどこなのか見せたい」

 日本代表FW岡崎慎司(マインツ)は、パレスチナ戦(12日・メルボルン)で幕を開けるアジアカップ・オーストラリア大会を前に連覇の2文字を封印し、昨年の1次リーグ敗退に終わったワールドカップ(W杯)ブラジル大会の悔しさを注ぐことに集中すると語った。

 日本代表は、8日午前の練習でオーストラリア・セスノックでの合宿を打ち上げた。プレミアリーグ•レスターへの移籍報道がイングランドから飛び出すなど、周囲は慌ただしかった。だが、岡崎本人は淡々と練習をこなし、暑熱対策も順調に進めている。だが、周到な準備に 結果が伴わなければ、何の意味もないという。

「アジアカップに向けて、いい準備ができたかどうかは、アジアカップで結果を出さないと意味がない。W杯でも痛感した。間違いなくチームはちょっとずつ一つになってきている。練習も質を高くできている。本当にこれからという感じ」

 アギーレ•ジャパンは、規律や細かい約束事の欠如が深刻で、昨年の親善試合ではチームコンセプトをピッチ上で描くことができなかった。だが、チームの完成度とともに、前回大会に続く連覇の期待も徐々に高まりつつある。

「前回のカタール大会は天皇杯もあった。徐々にチームに入ったけど、その中でも自分の良さは出せた。4年経っているので新たな代表。どのチームも100%以上の力で戦ってくるので、 連覇しようと思ったら難しい。連覇するという意識より、W杯で一番悔しい思いをしたのがどこのチームなのか見せたい」

 清水に所属していた2011年のカタール大会は、元日の鹿島との天皇杯決勝に出場したため合流が遅れた。だが、今大会は事前合宿から帯同している。世界一を目標に掲げながら、2敗1分けに終わったブラジルW杯。侍ストライカーは、その悔しさを拭い去ることに全身全霊を注ぎ込むつもりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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