「外部からのアドバイスは無視」 英サウスゲート監督、采配に非難集中もEURO16強戦へ信念

イングランド代表を率いるギャレス・サウスゲート監督【写真:ロイター】
イングランド代表を率いるギャレス・サウスゲート監督【写真:ロイター】

グループ首位通過もデンマークとスロベニアにドロー

 イングランド代表は欧州選手権(EURO)でグループ首位での決勝トーナメント進出を果たしたが、ギャレス・サウスゲート監督の采配に対して現地メディアやサポーターからは厳しい批判が向けられている。メンバーの変更の要求もあるなかで、指揮官は“継続性”を強調し、信念を貫く姿勢を示していた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 イングランドはグループリーグの初戦でセルビアを1-0で撃破したあと、デンマーク(1-1)、スロベニア(0-0)とは連続ドローでグループC首位通過となった。

 無敗で決勝トーナメント進出を決めた一方、FWハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)やMFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)ら優れたタレントを擁しながら3試合で2得点と破壊力に欠け、DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの中盤起用も上手く機能しなかったことから、サウスゲート監督の采配に対する批判の声が挙がっている。

 今季のプレミアリーグで結果を出したMFコール・パーマー(チェルシー)やMFコビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド)のスタメン抜擢を求める声は根強いが、指揮官は現地時間6月30日のベスト16スロバキア戦に向けて大きな変更を加えるつもりはないことを強調。自身の信念を貫き通す意志を示している。

「チームとは人々が考えるよりも貧弱なものではないし、人々が考えるより優れてもいない。望んだものよりはおそらく5%は離れている。だからこそ継続性や、選手たちが一緒になってプレーしたことで得られる自信や理解といった大事なものを窓からすべて投げ出して失わないように細心の注意を払う必要がある。外部からのアドバイスは無視して、自分のすることに自信を持たなければならないんだ」

 サウスゲート監督はグループリーグの3試合でスタメンに変更を加えたのは、第3戦のスロベニア戦でアレクサンダー=アーノルドに変えてMFコナー・ギャラガーを起用したのみだったが、「すべての試合で選手交代が大きなインパクトが残した」と試合途中の選手投入に手応えを感じている様子だった。

 逆風を受けるイングランドは決勝トーナメントも勝ち進むことができるのだろうか。サウスゲート監督の手腕が試される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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