「Jリーグが中国からスポットライトを取り返す」 米メディアが日本のアジア覇権奪還の可能性を特集

中国を追い抜かすためには?

 Jリーグは現在、選手への投資金を増やしているが、それは中国に引き離されぬよう付いていくために必要な要素だと分析されている。ヴィッセル神戸がガラタサライの元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ獲得に本腰を入れ、ドイツのスターを今夏に引き入れる可能性が高まっている。さらに、フェネルバフチェのオランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーの日本上陸の噂も飛び交うまでに至ったと伝えている。

 90年代にはジーコやドゥンガのようなスーパースターを巨額で日本に引き入れ、彼らはリーグのレベルを引き上げるための重要な役割を担った。近年のJリーグが抱える問題は、かつての時代ほど“輸入の質”が高くないことにあると指摘。それと連動するように、より能力に優れ、より若い才能豊かな選手たちがヨーロッパへ向かうにつれ、リーグの質低下につながったと分析している。

 もっとも、Jクラブがビッグネームを獲得できていないわけではない。2011年にはアーセナルなどで活躍した元スウェーデン代表MFフレドリック・ユングベリが清水エスパルスに加入。14年にはアトレチコ・マドリードなどで活躍し、W杯得点王にも輝いた元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランがセレッソ獲得に加わっている。しかし、両者とも印象的なパフォーマンスを披露できず、本当の意味で期待された仕事を果たすことはできなかった。

 同記事では、Jリーグが海外からの補強を成功させるうえで鍵となるポイントを主張。それはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)だという。ガンバ大阪が08年にACLを制覇して以来、日本はファイナリストにすらなっていない。その間、中国の広州恒大は直近4年間で二度も優勝を成し遂げている。広州を筆頭に、中国クラブが大会の主役を担っているのが実情だ。

 

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