パレルモの”首切り将軍”ザンパリーニ会長が電撃退任 在任15年で40回の監督交代を実施

 

性急な監督交代で物議を醸した名物会長 今季は18位に低迷

 度重なる監督交代劇で有名なセリエAの”首切り将軍”、パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長が電撃退任することが発表された。

 「新しい会長はアングロ・アメリカンファンドの代表が務めることになる」と、75歳のザンパリーニ氏はクラブ公式サイトで声明を発表。15日以内に新オーナーが就任することと、自身の退任が正式に決まった。

 ザンパリーニ氏はジュビロ磐田の名波浩監督が現役時代に所属したセリエAヴェネツィアの会長を務めていたが、在任15年で売却。2002年に当時セリエBだったパレルモを買収した。現在ユベントスのアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ、セビージャのイタリア代表FWフランコ・バスケスら原石を発掘し、高値で売る移籍で利益を得た。

 ザンパリーニ氏はイタリア人オーナーにありがちな、性急な監督交代をすることで有名だ。ここ2シーズンで11度の監督解任に踏み切ったが、英公共放送「BBC」によると、会長は15年間で40回監督をクビにしているという。

 今季はセリエAで18位と低迷しているパレルモ。物議を醸してきたオーナーが、チームを去ることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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