伊藤洋輝は「バイエルンにふさわしい」 抜群の安定感を独紙評価「大きな価値」
万能性と安定感を現地紙は高く評価
日本代表DF伊藤洋輝は、現地時間6月13日にドイツ1部バイエルン・ミュンヘンへの完全移籍が発表された。現地メディアは、複数のポジションをこなす万能さとその安定感抜群のパフォーマンスは世界屈指の名門クラブにふさわしいと評価していた。
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伊藤は今季シュツットガルトで公式戦29試合に出場。左サイドバック(SB)とセンターバック(CB)を兼任し、負傷離脱とアジアカップ出場の期間を除き、レギュラーとして活躍した。シーズン開幕直後に前キャプテンのMF遠藤航(リバプール)を失いながらリーグ2位と躍進したチームに欠かせない存在となっていた。
そうした活躍が認められ、伊藤は世界でも有数のメガクラブへと引き抜かれた。バイエルンは3000万ユーロ(約51億円)の契約解除金を払って伊藤を獲得したと報じられていたが、ドイツ紙「ビルト」によれば、ドイツ国内移籍の場合は2350万ユーロ(約40億円)と当初よりも安価での移籍になったとされている。
伊藤のバイエルン行きは現地でも驚きを持って報じられていた部分もあるが、ドイツ紙「フランクフルター・ルントシャウ」は「伊藤は引く手あまたのハイブリッドプレーヤー」として紹介。「トップスピードは時速33.9キロと素晴らしく、パス成功率は89%もトップクラブにふさわしい。タックルに関しては改善の余地があり、デュエル勝率は45%だった。だが、彼の長所は弱点を上回っている」とその特徴について伝えたうえで、最も注目すべきは好不調の波が小さく、常に安定した力を発揮できる点を挙げていた。
「たとえ少し調子の悪い日でもこの25歳(伊藤)は完全に崩れることがない。どの分野に関しても“ハイレベル”ではないかもしれないが、チームメイトが最高のパフォーマンスを発揮できていないなかでも彼は堅実なパフォーマンスを見せる。彼の評価が1になることはめったにないが、5や6になることもほとんどない(ドイツでは評価が高いほど数字が小さくなり、1が最高評価)。それこそが彼の大きな価値であり、(スポーツディレクターのマックス・)エーベルが彼を見逃すことができなかった理由だ」
森保ジャパンでも常連メンバーとして活躍する伊藤。タイトル奪還に燃えるバイエルンでレギュラーポジションを掴むことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)