ドルトムント、「戦術のエキスパート」が監督就任か 現地注目「契約が破綻する可能性は低い」
シャヒン氏がアシスタントコーチから監督昇格か
今季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で準優勝したドイツ1部ボルシア・ドルトムントは、エディン・テルジッチ監督の退任が決定した。後任人事が注目されるなか、アシスタントコーチの元トルコ代表MFヌリ・シャヒン氏の“昇格”が確実となったようだ。ドイツ紙「ビルト」が報じた。
【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!
35歳のシャヒン氏はドルトムントの下部組織出身で、16歳でプロデビューを果たした。スペイン1部レアル・マドリードやイングランド1部リバプールを渡り歩き、2021年にトルコ1部アンタルヤスポルで監督就任を機に現役を引退。そのまま指導者へと転身した。ドルトムントではMF香川真司(セレッソ大阪)、ブレーメンでFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)と同僚。また、アンタルヤスポル監督時代にはMF中島翔哉(浦和レッズ)を獲得するなど日本人選手との親交も深い。
今年1月からドルトムントでアシスタントコーチに就任し、テルジッチ監督の右腕となり、リーグ戦では5位に終わったものの、CLでは決勝に進出するなど躍進を支えた。
しかし、そのテルジッチ監督は6月13日に今季限りでの退任が決定し、その後任としてシャヒン氏が浮上している。「ビルト」紙は「シャヒンは戦術のエキスパート。CL決勝進出に重要な役割を果たした」と指導者としての手腕を高く評価し、「契約期間と金銭的な条件がすべてだが、契約が破綻する可能性はほとんどない」と指揮官就任は決定的だと伝えている。
長年チームを支えたMFマルコ・ロイスが今季限りでチームを去るなど、1つの転換期を迎えているドルトムント。クラブのことを知り尽くしたシャヒン氏の下で新たな時代の幕開けとなるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)