サウサンプトン吉田、マンUとのリーグ杯決勝へ決意表明! 栄冠に輝き「歴史の一部になりたい」

「日本人の僕がタイトルを取ることで…」

「毎シーズン僕らは良い選手を失ってきました。選手ならより大きなクラブ、タイトルに近く歴史あるクラブに行きたいという気持ちは理解できます。僕らがそうしたビッグクラブになっていくには、タイトルが必要なんです。もし僕らがタイトルを勝ち取れば、多くの選手がサウサンプトンでプレーしたいと思うかもしれない」

 この冬の移籍市場では、ポルトガル代表DFジョゼ・フォンテがチームを去った。現在はイングランド代表で活躍するMFアダム・ララーナも、サウサンプトンで頭角を現したところでリバプールに引き抜かれた。そうやって戦力を次々に抜かれながら、それでも順位を上げてきた。しかし、そこから一歩を踏み出すにはタイトルが不可欠だと力説した。

 そして、吉田は日本にも目を向けて、このタイトルの重要性を語っている。

「タイトルを取れば、子どもたちは『ファン・ダイクのようになりたい』などと考えるはず。それがアジアでは、もしかしたら『吉田麻也のようになりたい』と思ってもらえるかもしれない。そして、多くの日本人選手がイングランドでプレーしたがっているけど、それは簡単なことではないです。だからこそ、日本人の僕がタイトルを取ったというニュースは重要なものになるんです」

 自身のキャリア、クラブの歴史と今後の発展、そして日本サッカーに与える好影響のためにも、この決勝戦は重要なものであると吉田は力説した。“スペシャル・ワン”ことジョゼ・モウリーニョ監督が率いるユナイテッドが、強敵であることに変わりはないが、吉田は様々な思いを乗せて全力でタイトル奪取に突き進んでいく。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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