鎌田去就に絡み…ラツィオ監督「退団」の可能性浮上 伊メディア「未来に陰り」と指摘
鎌田の残留交渉が決裂…トゥドール監督の去就動向にも影響か
イタリア1部ラツィオに所属する日本代表MF鎌田大地は、2023-24シーズン限りでクラブとの契約が満了を迎える。これまでラツィオとの契約延長オプションを行使すると報じられてきたが、一転してイングランド1部クリスタル・パレスへの移籍に近づいているという。そして、鎌田の去就はイゴール・トゥドール監督の今後にも影響を及ぼす可能性が出てきているようだ。ラツィオ専門メディア「La Lazio Si Amo Noi」が伝えている。
2022-23シーズンでドイツ1部フランクフルトとの契約が満了した鎌田は、2023-24シーズンの移籍先がなかなか決まらなかった。最終的にラツィオへの加入が決まったものの前任のマウリツィオ・サッリ氏の下で出番を徐々に減らした。しかし、24年3月にトゥドール監督に指揮官が代わると中心選手として本来の実力を発揮するようになった。
最終的にセリエAに29試合出場して2ゴール2アシストをマークした鎌田は、クラブとの契約を延長すると見られていた。しかし、鎌田とラツィオの交渉は、契約解除条項の金額で合意できなかったとして、破談になったという。そして鎌田の新天地としては、かつてフランクフルトで共闘したオリバー・グラスナー氏が率いるクリスタル・パレスが有力になっているという。
「La Lazio Si Amo Noi」は、「トゥドール監督は休暇にあるが、その未来については陰り始めている。その理由はピッチ上の結果だけによるものではない。それらは過去のものとなり、今回は移籍市場の問題が出ている。今日、鎌田大地がラツィオの選手ではなくなるという報道が出た。日本人は契約延長をせず、これにより彼はフリーエージェントとなる。監督は『私は11人の大地が欲しい』と話していた。だが、そのリクエストは叶わなくなった。監督のお気に入りはいなくなる」と、伝えている。
さらに記事では「ラツィオは全力を尽くしたが、鎌田が引き上げた壁を超えることはできなかった。監督とラツィオの距離も離れている。目標と期待値が合っていない。監督とクラブは異なる言語を話しており、これほど遠く離れたことはなかった。複数の解決すべき問題が絡み合うカオスのなか、今度はトゥドール監督の問題も浮上しそうだ。トゥドールは早期退団を考えている」と指摘。鎌田との交渉決裂が監督の士気低下、さらには去就にも影響する可能性を報じた。
(FOOTBALL ZONE編集部)