「クラブだけでなくホテルの従業員も…」 不安障害に襲われた柴崎の現状をテネリフェ幹部が説明

「最初は重要視してなかった」 想定外の展開を告白

 スペイン2部テネリフェに移籍後、心身両面の不調でトレーニングに参加できていないMF柴崎岳は、現地での注目をサッカー以外の部分で集める苦境を迎えている。ゼネラル・ディレクターのビクトル・ペレス・ボレゴ氏が練習にも参加できない司令塔の現状を説明している。スペイン紙「デポルプレス」のインタビューで語ったもの。

 インタビューは、1部昇格に向けた戦いに臨んでいるチームに関する各方面の話題に及んだが、同紙は柴崎について問うと、ボレゴ氏は「彼はチームを去ることは求めていないよ」と加入直後に出た退団報道を否定する一方、これまでの状況を忌憚なく答えている。

「ガクは良くなりつつある。ただ環境適応には苦しんでいる。彼は疲れからか(加入直後に)嘔吐した。最初の2、3日で胃腸炎の症状と見ていて、最初は重要視していなかった。ただ短期間で大きな変化があった場合、適応するのに困難なことが起こりえるということだ。ガクは東アジアの国から西洋に来ることになった。食事、文化、1日のスケジュール、環境……その変化が不安障害を引き起こしたと専門家は話していた」

 チーム側は当初は短期間での回復を見込んでいた。だが、胃の内容物を吐いてしまった司令塔は単なる胃腸炎ではなかった。心身ともにダメージを受けていたことが判明したが、柴崎本人はテネリフェでの適応を果たしたいと意欲を持っているようだ。

 

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