「私はこんなに早くオーバメヤンを下げたりしない」 ドイツの名将がトゥヘル采配を一刀両断

CLでベンフィカに0-1で敗れたドルトムント ヒッツフェルト氏が指揮官の采配を批判

 ドルトムントは現地時間14日に、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第1戦でベンフィカと敵地で激突し、0-1で敗れた。公式戦5試合連続のベンチスタートになった日本代表MF香川真司が出番なしに終わる一方、敵地初戦で攻勢を仕掛けながらも黒星に終わったトーマス・トゥヘル監督の采配に批判が集まっている。

 試合はベンフィカの1点リードで迎えた後半13分に、大きな局面を迎えた。ベンフィカDFリュボミール・フェイサがペナルティーエリア内でハンドを犯し、ドルトムントは決めれば同点となるPKのチャンスを迎えた。

 チーム得点王のエースFWピエール=エメリク・オーバメヤンがキッカーを務めたが、右足のシュートは相手GKエデルソンにセーブされてしまう。トゥヘル監督はこの4分後にオーバメヤンを下げ、ドイツ代表FWアンドレ・シュールレを投入。PKを失敗したとはいえ、チーム最大の得点源であるストライカーに早い段階で見切りをつけた指揮官の勝負の一手だったが、その後もゴールは生まれず、敵地での初戦に敗れた。

 この采配に物言いをつけたのは、ドルトムントやバイエルンなどで監督を務めてきた名将オットマー・ヒッツフェルト氏。衛星放送「スカイ」によれば、ヒッツフェルト氏は「私は最高のフォワードをどんな時にでもピッチに立たせ続ける。最高の決定機を外そうが、PKに失敗しようが、だ。彼らのクラスになれば、常に何かを生み出せる能力がある。たとえ、それが(アディショナルタイムの)95分だろうが、だ。私はこんなに早くオーバメヤンを下げるようなことはしない」と、トゥヘル采配を一刀両断したという。

 

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