バルセロナ会長が異例の声明 クラシコ判定の調査要求、“幻のゴール”は「法的措置も辞さない」
スペインサッカー連盟へ情報の提供を要請
スペイン1部バルセロナは4月22日、ジョアン・ラポルタ会長の声明を発表。現地時間4月21日に行われたレアル・マドリードとの伝統の一戦“エル・クラシコ”において、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定についてクラブ側の考えをスペインサッカー連盟(RFEF)へ示した。
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21日に行われた“エル・クラシコ”は、アウェーのバルセロナが2-3で敗戦。このゲームで大きな論点となったのが、前半28分のチャンスシーンだ。コーナーキックからFWラミン・ヤマルが合わせたシュートは、レアルGKアンドリー・ルニンがセーブする。しかしこのシーンではルニンが一度弾いた瞬間にゴールラインを割ったようにも見え、バルセロナのシャビ・エルナンデス監督も試合後に苦言を呈していた。
ラポルタ会長の声明は以下のとおり(一部抜粋)。
「ご存知のように、私はVARを擁護する立場にはない。VARが適用されると、サッカーの自発性が失われると思うからだ。しかし、不公平な判定につながるミスを避けるために常に使うという部分において、現状で私は同意している。今回は、昨日のVARの運営に対するバルセロナファンの不満をまとめるだけでなく、VARがしばらく使われてきたツールであるにもかかわらず、試合やチームによって矛盾した基準が存在し、混乱を招き続けているという事実を強調したい。
審判が直面する難しさは理解しているが、そのために(VARのような)ツールが存在するのであって、競技がより公平になるためのもの。その逆ではないはずだ。昨日は、いくつか議論になりそうな出来事があったが、そのなかで、試合の結果を変えてしまうような決定的な出来事があった。 ラミンの“幻のゴール”もそうだ。そのため、バルセロナはスペインサッカー連盟の技術審判委員会に対し、この事件の映像と音声の情報な提供を直ちに要請する。
この資料が分析され、クラブがこの事件の修正に誤りがあったと理解した場合、当然ながら、必要な法的措置も辞さず、状況を覆すためにあらゆる手段を講じるつもりだ。合法的なゴールであったことが確認されれば、私たちは前進し、欧州の別の試合でVARのエラーによって起こったように、試合の再試合を要求することも辞さない。最後に、私たちはこのアクシデントに注目しているが、試合中に起こったほかのさまざまなアクシデントにも同意できないことを強調しておきたい。VARを使用してレビューされる可能性もあったはずだ」
(FOOTBALL ZONE編集部)