英雄アンリが冨安健洋に「あえて言わせてもらう」 “ダメ出し”に英注目「彼に何ができる?」
アーセナルはベスト8でCL敗退
イングランド1部アーセナルは4月17日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦でドイツ1部バイエルン・ミュンヘンと対戦し0-1で敗れ、2試合合計スコア2-3でベスト8敗退が決まった。この試合に左サイドバックで先発出場した日本代表DF冨安健洋は、評価を高めたが、アーセナルのレジェンドである元フランス代表FWティエリ・アンリ氏は、失点時のプレーにダメ出しをしている。英メディア「HITC」が報じた。
アーセナルが唯一の失点を喫したのは、後半18分のことだった。この場面、冨安はドリブルを仕掛けてきたドイツ代表FWレロイ・サネをマークしていた。クロスを上げたサネは勢い余ってピッチを出ていく。ボールは逆サイドに流れると、流れたボールをDFラファエル・ゲレイロが拾う。ゲレイロはゴール前にクロスを入れると、DFヨシュア・キミッヒがヘディングで合わせ、ボールをゴールに突き刺した。
冨安はサネの対応にしていたが、すぐに切り替えるべきだったとアンリ氏は主張する。「あえて言わせてもらおう」と切り出した元フランス代表FWは、キミッヒのマークについていたFWガブリエル・マルティネッリに失点の責任があるのではなく、冨安に失点の責任があると語った。
「もしウイングの選手が冨安の代わりに守備をしていたら、マルティネッリはレロイ・サネをマークすることになる。失点の時、冨安が何をしていたか。マルティネッリが冨安の仕事をしなければいけなかった。(ボールが逆サイドに流れると)冨安を見てほしい。レロイ・サネはあそこで何ができる? (ピッチから外に出ているのに)彼は見ているんだ。彼は得点できないよ。スペースを埋めなければ! 彼は得点できないんだから」と、アンリ氏は叫び、ピッチを出たサネではなく、ゴール前のスペースを埋めるべきだったと話した。
「君がやらないといけないんだ。彼に何ができる? ボックス内にもいないんだ。サネがどれだけピッチから離れたかを見てほしい。どうやって、あそこから点が取れるんだ? それよりスペースを埋めなければ!」
ピッチを出たサネをマルティネッリに任せ、冨安はゴール前を気にするべきだったとアンリ氏は指摘した。古巣の敗退につながったゴールだけに、我慢ならないところもあったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)