GKキック→味方ハンドの疑い「プロらしくない」 指摘多数で海外反響「PKを与えるべき」
CLでゴールキックのシーンがハンドではないかと物議
イングランド1部アーセナルは現地時間4月9日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝第1戦でドイツ1部バイエルン・ミュンヘンと対戦し2-2のドローで試合を終えた。後半途中に自陣ペナルティーエリア内でハンドの疑いがあり、海外で指摘されている。
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前半12分にFWブカヨ・サカのゴールで先制したアーセナル。そこから試合は点の奪い合いとなる。6分後にバイエルンがFWセルジュ・ニャブリのゴールで追い付くと、同32分にエースFWハリー・ケインも追撃し1-2で前半を折り返す。アーセナルは後半31分にFWレアンドロ・トロサールが同点ゴールを決めて、ゲームは2-2の痛み分けとなっている。
そんななか注目を集めたのは後半21分過ぎ、アーセナルのゴールキックのシーンだ。GKのダビド・ラヤが一度地面にボールを置き、左側にいたDFガブリエウ・マガリャンイスへキックで渡す。これを手で拾い上げたガブリエウが再度ゴールエリアでボールをセットし、キックインでスタートしようとした。
これに対し、バイエルン選手たちが抗議。ラヤのキックの時点で試合が再開していれば、ガブリエウのハンドの反則でPKではないかと主張。しかし、この場面でアーセナル側へ主審からの懲罰などは行われなかった。英メディア「スポーツ・バイブル」も、バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が「激怒した」と指揮官の怒りコメントを伝えている。
「今日の主審は、ちょっとクレイジーで気まずい状況でPKを与える勇気がなかったと思う。GKがセンターバックにパスを出したんだ……。どっちのミスかは分からないけど、彼は手でボールに触れた。選手にとっては非常に悔しいし、怒りが残る」
またイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、自身の公式X(旧ツイッター)で同監督の主張を紹介。「本当に腹が立つのは、ピッチ上での説明だ。彼は選手たちに『子供のミス』だと言い、CLの準々決勝でPKを与えることはないと言った。ひどい説明だ」、審判団と選手のやり取りを明かした。
元英代表DFリオ・ファーディナンド氏も「あんなに笛を吹いておいて、どうしてこのPKが与えられないんだ?」と疑問を呈している。この件はSNS上でも「ルール違反だ」「プロらしくない」「ペナルティを与えるべき」と反響を呼んでいたが、波紋はさらに広がりそうだ。