長友佑都、平壌開催ドタキャン騒動も前向き発言「この経験は初めて。こんな幸せない」

日本代表の長友佑都【写真:河合 拓】
日本代表の長友佑都【写真:河合 拓】

北朝鮮戦から一夜明け千葉県内でトレーニング実施

 日本代表は北中米ワールドカップ(W杯)2次予選の北朝鮮戦(1-0)から一夜明けた3月22日、千葉県内でトレーニングを行った。当初、この日は26日に平壌で開催が予定されている試合に向けて移動するはずだったが、北朝鮮が試合を行えないということで急遽、国内でのトレーニングとなった。

 練習で軽快な動きを見せていたDF長友佑都は取材に応じ、「戦いたいです。試合したいですね」と言い「ただ、これまでもたくさんの困難、いろんなイレギュラーなことを乗り越えてきて、いろんな経験をしてきたんで、まったく僕はブレることはないし、最高の準備はできています」と、今後スケジュールがどうなっても問題ないことを強調した。

 日本代表はクラブチームと異なり、活動の期間が限られる。W杯予選は本大会出場に向けて、勝利が求められる試合であると同時に、強化としても重要な場になる。特に今回、平壌という世界でも稀な環境で試合ができることで、チームに結束力を高めるチャンスもあった。

 過去4度のW杯予選を経験している長友は「厳しい環境こそ、僕の存在を見せられると思っていたので、楽しみにしていたんですけど、こればっかりは変えることはできない」と、個人的な思いを語り、チームとしても「前回大会の最終予選も、厳しい環境を乗り越えてきて、自分たちは這い上がってきた。厳しい環境、相手を含め、経験したほうがチームとしては良いと思う」と、失われることになった平壌での試合について語った。

 とはいえ、悲観は全くしていない。15年のキャリアのなかでも、国際試合が直前で流れる経験について「この経験は初めてかなと思いますね。楽しいですよだから」と言い「代表15年のなかで、また新しい経験がここでできるなんて、こんな幸せなことはない。また長友は強くなりますよ」と、この経験も自身の成長につなげると語った。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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