アーセナルSB事情に英見解…冨安は「右が快適」ジンチェンコ移籍報道「考えられない」

アーセナルでサイドバックとして活躍する冨安健洋とオレクサンドル・ジンチェンコ【写真:Getty Images】
アーセナルでサイドバックとして活躍する冨安健洋とオレクサンドル・ジンチェンコ【写真:Getty Images】

トップクラスの実力者が揃うアーセナルのSB事情に脚光

 イングランド1部アーセナルではトップクラスの実力を持つ選手が揃うサイドバック(SB)のポジション争いが注目を集める。ビッグクラブからの関心が噂されるウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコの去就や、両サイドでプレー可能な日本代表DF冨安健洋の起用法など、アーセナルのSB事情について英国メディア「Caughtoffside」が伝えている。

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 今季左SBのファーストチョイスとして活躍してきたジンチェンコはイングランド1部ニューカッスルやドイツ1部バイエルン・ミュンヘンからの関心が伝えられ、今夏の移籍の可能性が浮上している。

 そうしたなかで、アーセナル専門ジャーナリストのチャールズ・ワッツ氏は「ミケル・アルテタはジンチェンコを非常に気に入っている。確かに守備面では必ずしもベストではないが、彼が攻撃面でもたらすものは欠点を十分に補っている」と指摘。アルテタ監督のサッカーには欠かせない存在として、今夏の移籍の可能性を否定的に語った。

 ジンチェンコや冨安が負傷で離脱している間の最近の数試合で左サイドをカバーしたのはセンターバックとしてもプレーするDFヤクブ・キヴィオルだった。このポーランド代表DFは試合を重ねるごとに評価を高めているが、ワッツ氏はキヴィオルは左サイドの「長期的オプションではない」とし、あくまでジンチェンコのバックアップだと考えているという。同氏さらには負傷による欠場が続く冨安やティンバー、そしてスペイン1部レアル・ソシエダの期限付き移籍中のDFキーラン・ティアニーの扱いも含め、アーセナルのSB事情について次のように語っていた。

「ヤクブ・キヴィオルはここ数週間、うまく穴を埋めているが、彼は左SBの長期的なオプションではない。ユリエン・ティンバーや冨安健洋は左サイドでもプレーできるが、右サイドのほうがより快適にプレーできる。だからこそ、総合的に見てジンチェンコが移籍するとは考えられない。もしそうなればサプライズだ。キーラン・ティアニーの将来についても考えなければならないが、ソシエダがアーセナルの望む金額を支払えるとは思えない。負傷の問題もあり、完全移籍に切り替わるかは現時点で不明だ」

 ジンチェンコは絶対的な存在であり、来季も左サイドのレギュラー候補筆頭として推されている。そして、今季は主に左サイドでプレーしてきた冨安は右サイドでの起用がベターだと考えられているようだ。同じく両サイドでプレーできるティンバーの復帰や、ティアニーの去就次第で再び右サイドで起用される機会が増えるのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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