リバプール補強担当が来季復帰 南野の獲得を英再分析「もっと上手くできたはず」

リバプール在籍時の南野拓実【写真:Getty Images】
リバプール在籍時の南野拓実【写真:Getty Images】

南野は世界的強豪のリバプールで苦戦

 イングランド1部リバプールは、2021-22シーズンまでスポーツ・ダイレクターを務めていたマイケル・エドワーズ氏を来シーズンから呼び戻し、フットボール部門の最高責任者(CEO)に据えることを発表した。これに伴い英国各メディアが、マイケル・エドワーズ氏の下で行われた補強について振り返っており、日本代表MF南野拓実(ASモナコ)についても寸評されている。

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 英メディア「ONE FOOTBALL」は、「マイケル・エドワーズ氏のリバプールでの最高と最悪の補強」とし、失敗の1人として南野を挙げた。「リバプールの攻撃陣のバックアップとして補強された南野拓実とジェルダン・シャキリ(シカゴ・ファイアー)も、力を発揮できなかった」と、まとめている。

 英紙「デイリー・スター」は、トップとワーストの5人を選出。南野はワースト4位に入れられ、「南野拓実はリバプールで本領を発揮できなかった。2020年1月にRBザルツブルクから大きな期待を背負って加入したが、モハメド・サラーやサディオ・マネからポジションを奪うのは困難だった。ポテンシャルをほとんど発揮できず、ディオゴ・ジョッタの加入で序列を落とし、2021年にサウサンプトンへレンタル移籍し、2022年夏にはモナコへ去った」と、振り返った。

 リバプール専門メディア「Liverpool.com」は、全選手の寸評を掲載。南野については「南野はシャキリと同じフォルダーに分類される。比較的、安価で加入した彼は、期待に応えるために全力を尽くしたが、爆発することはなかった。(COVID-19の)パンデミックの影響は間違いなくあった。それでも、彼は国内カップ戦で成功を収めた2021-22シーズンで得点王になる活躍を見せ、高額な移籍金を残してモナコへ移籍した」と伝えた。

 リバプール専門メディア「Anfield Watch」は、エドワーズ氏の下で補強した全20選手をランク付けし、南野を13位とした。「南野拓実は2022年の2つのカップ戦優勝に大きく貢献して、彼の時間を作った。そのため、このリストでより高い順位につけるべきという声もあるだろうが、成功の話はほかにも多くある。南野はもっとできたはずだったが上手くいかず、最後はがっかりな終わり方となった。だが、これはこのクラブの基準の高さを示すことだ」と、報じている。

 そして、英メディア「Football365」は、エドワーズ氏の成果の1つとして紹介。「レッズは南野拓実をRBザルツブルクから725万ポンド(約13億7000万円)で獲得し、モナコに約2倍で売却して資金を得た」と、経営面でエドワーズ氏の手腕が発揮されたと評価した。

 現在はモナコで活躍を見せている南野だが、リバプールは苦しんだことが再確認させられた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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