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「まだ遠い将来の話」 イニエスタが古巣バルセロナの監督就任を“理想プラン”と言及
盟友シャビが監督辞任を決めた理由は「バルサのためであることは明らか」
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューに応じ、古巣であるスペイン1部FCバルセロナの監督を務める盟友シャビ氏について語っている。そして、理想の将来は自身がバルセロナを率いることだとした。
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イニエスタはバルセロナの下部組織育ちでトップチームに昇格し、現役時代のシャビ氏らと黄金時代を形成。スペイン代表としては2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)で決勝のオランダ戦で勝負を決める一撃を決めて優勝に導くなど世界最高峰のセンターハーフとして活躍した。2018年夏にヴィッセル神戸へ加入すると、昨夏まで5年間にわたってJ1でプレーして日本のサッカーファンを魅了。現在はUAE1部エミレーツ・クラブに活躍の場を移している。
その盟友シャビ氏は、思うようにクラブの成績が伸びないなかで今季限りでの辞任を発表している。それについてイニエスタは、「私は彼と一緒に苦しい思いを持っている。ファンとして、友人としてもだ。彼がどれだけバルサの監督になりたかったか、どれだけバルサを大切にしていたかを知っているから。彼は信じられないほどの情熱をバルサに注いでいたし、彼以上に成功を望んでいる人物はいない。個人的な栄光のためではなく、愛するクラブのためにだ。彼が辞任を決めた理由が、バルサのためであることは明らかだ」と語った。
そのバルセロナと若手選手の抜擢について、イニエスタは自身のデビュー当時を振り返って「若い選手がプレーして活躍するのは素晴らしいことだ。ただ、それには特定の状況がいる。私の時は(フアン・ロマン・)リケルメがベンチに追いやられたが、チームが危機的状況にありファン・ハール監督が解決策を探したからだ。今も少し似た状況にあるかもしれない。また、(ジョゼップ・)グアルディオラ監督の時は、必要性に迫られたわけではなく、よりポジティブな状況でセルヒオ・ブスケッツやペドロに自信を与えた」と話す。
そのうえで「若手選手にバルセロナのような要求の高いクラブの旗頭になることを求めるべきではない。ペドリが爆発的な成長を見せた時、リーグ戦、欧州選手権(EURO)、オリンピックと1シーズンで記録的な出場数を与えたが、彼は怪我をするようになった。チームが必要とすること、選手の試合に出たい気持ちとの間で管理するのは難しいのだが」と、ブレイクした若手の酷使につながる起用には警鐘を鳴らした。
将来についてイニエスタは、バルセロナの監督になりたいかという質問について「理想を言えばイエスだが、それはまだ遠い将来の話だ。まだ、指導者としてのライセンスも持っていないのだから。ただ、それを取得するつもりはある。そのあとは、様子を見てみよう」と話した。
日本でもプレーしたイニエスタが現役の最終盤にあることは確実だが、盟友シャビの苦境には心を痛めている様子だ。それでも、自身が話すように将来的に古巣バルセロナを率いる姿を見たいファンは世界中にいるのではないだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)