横浜がPK戦の末にしながわを撃破! 全日本フットサル選手権で2大会連続ベスト8進出

Y.S.C.C.横浜がPK戦の末に勝利【写真:(C) Futsal X】
Y.S.C.C.横浜がPK戦の末に勝利【写真:(C) Futsal X】

来シーズンからしながわへの移籍が発表の堤は1アシストに加えPK戦でのPKを成功

 第29回全日本フットサル選手権大会は2月25日に大会2日目を迎え、各地で2回戦が行われた。グリーンアリーナ神戸の第1試合ではFリーグ・ディビジョン1(F1)のしながわシティとY.S.C.C.横浜が対戦した。

 大会前には横浜のキャプテンであるフットサル日本代表FP堤優太が、来季よりしながわへ移籍することが発表されており、堤にとっては横浜での最後の公式大会になる。

 試合はどちらも譲らぬ互角の展開となる。序盤はしながわのFP瀧澤太将が積極的にシュートを放っていく。前半9分には横浜が連続でセットプレーを得て、FP高橋響のパスを受けた堤が強烈なシュートを枠に飛ばすが日本代表GK黒本ギレルメの好セーブもあって得点は動かない。

 時間とともに決定機の数ではしながわが上回っていく。前半14分にはしながわは、FP藤川侑哉が高い位置でボールを奪い、瀧澤にパス。瀧澤がシュートを放ったがGK井戸孔生がセーブ。前半残り28秒というところでCKを得たしながわは、タイムアウトを取る。プレー再開後、FPダニエル・サカイのスピードあるパスからFP笠篤史が決定機を迎えたが、このシュートも井戸に止められて得点できず。前半は0-0のままで折り返した。

 後半も互角の展開が続くなか、横浜は堤が個人での突破からシュートチャンスを作る。しながわも同7分には左サイドから瀧澤がシュートを枠に飛ばすが、GK井戸に阻まれた。

 後半8分にはしながわがペナルティエリアのすぐ外でFKを獲得。カイオが狙ったがシュートはGK井戸がブロックし、こぼれ球からダニエルが放ったシュートもFPリッツィが身体で止めた。

 この時間帯、攻め続けたしながわは、後半8分にダニエルの鋭い縦パスに対してゴール前に入ったカイオが1タッチで合わせてゴールに流し込み、待望の先制点を奪う。さらに同10分にも左サイドからFP熊谷利紀がシュートを打つが、これはGK井戸が止めた。

 横浜も後半10分、カウンターから堤が抜け出してシュートを放つが、GK黒本に防がれる。ここから横浜も攻撃回数を増やしていき、リッツィの浮き球のパスにFP伊藤玄がボレーで合わせたが、枠を逸れて行く。それでも同12分には、左サイドのキックインから堤が中に入れたボールに桐蔭横浜大学フットサル部時代からコンビを組むFP菅原健太が合わせてゴール。1-1の同点に追いついた。

 後半15分に横浜は、一度足を負傷したもののプレーに復帰していた高橋が再び倒れ込み、交代を要求した。中心選手がベンチに退いたが、セット交代をした同16分にはショートカウンターを仕掛け、最後はゴール前のこぼれ球を今季限りでの引退を表明しているFP田村佳翔がゴールに蹴り込み、2-1と逆転に成功した。

 しながわは、すぐにタイムアウトを取り、瀧澤をフライングGKにしてパワープレーを開始。18分には瀧澤の右からのパスを、ファーポスト前でカイオが合わせて同点に追いついた。追いつかれた横浜も攻め込んだが、このまま2-2で後半を終えて試合は延長戦に突入した。

 延長前半2分、横浜はリッツィのパスからFP小林拓夢が決定機を得るが、シュートを枠に飛ばせない。同3分にはしながわのカウンターを阻止しようとしたリッツィがファウルし、横浜の累積ファウル数が5となる。延長前半終了間際には、堤がミドルシュートを放つが、GK黒本が枠外へ弾き、2-2のまま延長後半に突入する。

 しながわも延長後半2分には、左サイドで藤川がDFをかわしてGKと1対1の状況でシュートを放つが、ボールを枠に飛ばせない。横浜もCKから高橋がボレーを放つが、黒本が反応。両守護神の好セーブが光り、どちらも譲らぬまま勝敗はPK戦に委ねられることとなった。

 PK戦でも両チームの守護神は活躍を見せ、最初の5人のうち1本ずつをセーブ。最終的に横浜が6-5でPK戦を制して準々決勝へ勝ち上がっている。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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