メッシの怪我人“利用”ドリブルに海外賛否 天才的閃きも「見事」「リスペクトに欠ける」

インテル・マイアミのリオネル・メッシ【写真:ロイター】
インテル・マイアミのリオネル・メッシ【写真:ロイター】

メッシのゴール前ドリブルに脚光

 米メジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミは現地時間2月21日、リーグ開幕戦でレアル・ソルトレイクと対戦し、2-0で勝利した。クラブの顔とも呼べるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが早速輝きを放ったなか、ゴール前で見せた“斜め上”の発想のドリブルが注目を集めている。

 マイアミはこの試合、前半39分にメッシのスルーパスに反応したMFロベルトゥ・タユロルが右足でゴール左隅下に強烈なシュートを蹴り込み先制に成功する。

 後半に入ると、一転して流れはソルトレイクへ。マイアミは再三のピンチを迎えるもDF陣の身体を張った守備やGKドレイク・カレンダーのファインセーブでなんとか耐え忍んだ。すると同38分、自陣ハーフウェーライン付近からボール奪取しカウンターに転じ、最後はMFディエゴ・ゴメスが右足で冷静に流し込み試合にとどめを刺した。

 勝利した開幕戦でアシストという結果を残したメッシ。ただそれ以上のインパクトを残すプレーが前半43分に生まれた。米スポーツ専門局「ESPN」サッカー版公式インスタグラムが2月22日、その瞬間を収めた動画を公開している。

 起点となったのは、センターサークル内からソルトレイクのゴール前に放たれた1本のロングフィード。マイアミのMFジュリアン・グレッセルがこれに反応しディフェンスライン裏に抜け出そうとするも、ソルトレイクDFアンドリュー・ブロディがわずかに頭で先に触り、そのボールをGKザック・マクマスがクリアした。

 しかし、そこに詰めていたメッシがボールを回収。ドリブルを開始しピッチ中央にカットインするが、その先には競り合いで身体を痛めたブロディが倒れ込んでいた。すると次の瞬間、倒れた相手の身体の上にふわりとボールを通過させるという一瞬の閃きでドリブルコースを開拓。そうしてシュートに持ち込むも最後は相手にブロックさせた。

 負傷した相手選手を利用するという“斜め上”の発想のドリブル動画が公開されると、早速ファンが反応。コメント欄には「トレーニング用のコーンに見えたのかな」「見事だ」「どうやったらこんなことできるんだろう?」「別の惑星から来た男」「異次元のボールコントロール」といった声が寄せられている。

 ただ一方で、コメント欄には「リスペクトに欠ける」「プロフェッショナルではない」といった厳しい指摘も。天才ならではの発想を感じさせるプレーではあったものの、その是非が議論を呼んでいた。

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