「昨シーズンより手ごわい」 神戸主将・山口蛍が警戒する川崎の助っ人FWとは?

山口蛍が川崎の助っ人FWを警戒【写真:徳原隆元】
山口蛍が川崎の助っ人FWを警戒【写真:徳原隆元】

富士フイルムスーパーカップで対戦

 昨季のJ1王者ヴィッセル神戸と天皇杯王者の川崎フロンターレが対戦する富士フイルムスーパーカップに向けた前日会見が2月16日に行われ、ヴィッセル神戸のキャプテンを務めるMF山口蛍は、川崎に新加入したブラジル人FWエリソンについて「ああいうタイプは対戦しても少し嫌だと思う」と印象を話した。

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 神戸は昨季、J1で初優勝を飾って今大会は2020年以来の出場となる。当時は横浜F・マリノスを相手にPK戦までもつれ込んでの勝利を飾ったが、山口は試合中のゴール、PK戦での成功もあった。この大会について山口は「天皇杯とリーグのチャンピオンがやる大会の意味としては、どちらもすごくプライドがあって負けられない試合になる。リーグ開幕前に緊張感のある、タイトルの懸かる試合ができるのは、個人的には気持ちの入る試合になると思う。リーグ開幕前にできるというのが大きい」と話している。

 その対戦相手の川崎は昨季の天皇杯を制したが、2月13日に今季初戦となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の山東泰山(中国)戦を終え、アウェーで3-2の勝利を収めた。ホームでの第2戦が20日に控えるだけに出場メンバーなど不透明な部分が多いとはいえ、山口は「今までの川崎にないフレッシュな感じになっているイメージがある」と話す。

 全体的な川崎の印象を山口は「ACLを見ても前からプレッシャーをかけてくると思う。今までにない迫力があった。今のJリーグはうちもそうだけど、前からプレッシャーを掛けに来るチームが多くなっていると思うし、それに川崎も近くなっていると思う。その中でも個々のクオリティーが高く、昨シーズンより手ごわいかなと思う」と話し、警戒すべきチームという印象を口にした。

 川崎は今オフで新加入選手も多いが、中でもブラジル人FWエリソンは注目の存在。山東戦ではPKによる得点があったが、他にも鋭い切り返しからのミドルを放つ場面もあった。山口は「エリソンは左利きで独特なリズムを持っていて、ポストプレーやターンにもクイックネスがあって上手。ああいうタイプは対戦しても少し嫌だと思うので警戒したい」として、そこにパスを供給する役割という意味でも「家長選手や脇坂選手が中心になると思うので、自由にさせないようにやっていきたい」と話した。

 川崎は17年、18年と20年、21年に2回のリーグ連覇を果たして強豪チームとの印象を確立しているが、昨季は8位に終わった。神戸と川崎の対戦は今シーズン前半戦を展望する意味でも注目すべきものになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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