日本戦で話題の判定議論…中国審判を「責めないのが正常」…母国見解「よく分かっている」【アジア杯回顧】

イラン戦の後半ATに板倉滉がPK献上で逆転負け【写真:ロイター】
イラン戦の後半ATに板倉滉がPK献上で逆転負け【写真:ロイター】

ファウルスローが話題となった

 2024年のアジアカップでは数々の反響シーンがあったなか、今回は2月3日に行われたアジアカップ準々決勝イラン代表戦(1-2)で勝ち越しゴールのきっかけとなったロングスローの判定を振り返る。SNS上で“ファウルスロー”ではないかと議論を呼んだなかで、中国メディアが「日本はマー・ニンを責めても結果を変えることはできないとよく知っている」と伝えた。

 話題となったのは1-1で迎えた後半アディショナル。DF板倉滉がPKを献上してしまい、逆転負け。このPK献上の直前にはイランFWアリレザ・ジャハンバフシュが日本の左サイドからロングスローを投げ込んでいた。このスローインが“ファウルスロー”ではないかと、試合を中継したスポーツチャンネル「DAZN」で解説を務めた元日本代表MF小野伸二氏も指摘したことで注目された。

 ファンのみならず、日本代表OBも含めてさまざまな意見が上がり、大きな反響を呼んだ。そのなかで、中国大手メディア「SOHU」は「サッカーの勝敗には、選手の能力に加えて、審判も非常に重要なファクターだ。これが、審判に高額の報酬が支払われる理由だ。ほかのスポーツの審判よりも注目度が高い」として、日本対イランの一戦を裁いた中国人マー・ニン主審を取り巻く状況についても触れた。

「一部で『日本は負けたあと、マー・ニンを責めなかった』と言う人もいるが、日本はマー・ニンを責めても結果を変えることはできないとよく分かっている。責めないのが正常だ」

 結局ベスト8で大会を去ることになった日本。イラン戦についてはこのワンシーンだけでなく、後半ほとんどで“何もできない”状態だった。主審を責める前に自分たちが解決するべき課題は山積みだとピッチ内の誰もが理解していた状況だったのだ。

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