内田篤人氏が見たイラン戦のDF板倉 選手&解説目線で“判断”に着目「分かっていると思う」

イラン戦の後半ATに板倉滉がPK献上で逆転負け【写真:ロイター】
イラン戦の後半ATに板倉滉がPK献上で逆転負け【写真:ロイター】

「すべるな!」と発言していた

 元日本代表DF内田篤人氏は、日本代表が敗れたアジアカップ準々決勝のイラン戦で解説を務めていた。話題になったのはイラン戦の後半17分のことだ。

 イラン代表は後方からロングボールを放り込んできていた。日本の最終ラインの裏でFWアズムンがボールを受けてエリア内に進入。この時、DF板倉滉が背後から遅れて対応することになったが、内田氏は中継の解説で「すべるな! すべるな!」と、スライディングをしてはいけないと指摘していた。板倉がスライディングをすると、アズムンは切り返してかわしてゴールを決めている。アズムンがオフサイドだったため、ゴールは認められなかったが、内田氏の的確な指摘がSNSでも話題となった。

 この「すべるな!」について、内田氏は「あれはもう板倉選手も、分かっていると思いますが、ロングボールが出てきた瞬間に考えますよ。あのスピード、角度で入ってきたら『どうしようかな』『すべろうかな』と。すべらない、すべるの判断はギリギリのところ。ボールが出た時点で考える。この角度で入ってきたら、すべらないで対応するかな」と、自身の発言の真意を語った。

 その一方で板倉のスライディングをした選択にも理解を示した。「毎熊選手が後ろからきているので、すべるっていう判断もなくはない。自分がすべって、ターンをしてくれたら毎熊選手のところで取る」と、板倉が狙っていたかもしれないプレーについて言及した。

 そして、カバーに入っていた毎熊がシュートコースを消しにいき、アズムンに裏を取られる形になった。この対応については「前にそのまま行ってほしい」と言いつつも、「これは上から見ていたらわかるけど」「俺が実際にいたら、すべっていたかもわからないし。難しいんですよ」と、ピッチ上で判断をすることが難しいことを強調した。

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