韓国、準決勝で考えられる3つの「懸念点」 キム・ミンジェ不在に“酷使問題”も【現地発】

2戦連続で120分間を戦い抜いた韓国代表【写真:ロイター】
2戦連続で120分間を戦い抜いた韓国代表【写真:ロイター】

ソン・フンミンが2ゴール

 韓国代表は2月2日、カタール・ドーハで行われているアジアカップ準々決勝でオーストラリア代表と対戦し、延長戦に突入した死闘の末、2-1で逆転勝利を収めた。エースFWソン・フンミンが直接フリーキック(FK)弾含む全2ゴールに絡む活躍で牽引。ヨルダンとの準決勝に駒を進めたが、決勝進出に向けての懸念点が3つある。

 韓国が激闘を制した。PK戦までもつれたサウジアラビア戦から中2日のタフな日程で先制を許した韓国。だが、3試合連続で後半アディショナルタイム弾を挙げている韓国はまた粘りを見せた。

 1点を追う後半アディショナルタイム、ソン・フンミンがペナルティーエリア内でドリブル突破を図りPKを獲得。これをFWファン・ヒチャンが蹴り込んで、サウジアラビア戦に続く劇的な同点劇。試合を延長戦に持ち込んだ。

 そして延長前半14分、韓国が左45度付近でフリーキックを得るとキッカーはソン・フンミン。オーストラリアは壁の下に寝てグラウンダーのシュートを防ぐ選手も用意する構えを見せたが、壁を越えて鋭く曲がり落ちる右足シュートがニアサイドを射抜いて勝ち越しゴール。ソン・フンミンが強烈な存在感を放ち、“独壇場”だった。

 逆転勝利でベスト4に駒を進めた韓国だったが、試合中に大会2枚目のイエローカードを受けたディフェンスリーダーのDFキム・ミンジェが次のヨルダン戦は出場停止。さらに、前線で身体を張り続けて攻撃の要だったファン・ヒチャンが腰を押さえて負傷交代した。中3日で迎える次戦の出場は不透明となった。

 さらに、ここまでソン・フンミンは全試合フル出場中。2試合連続で120分を消化しており、試合終了後には太もも裏を押さえるなど、死闘の“代償”が見て取れた。手負いの状態のなか、グループリーグで2-2の熱戦を演じたヨルダンとのリターンマッチ。決勝進出へ、韓国は乗り越えることができるだろうか。

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