中東勢は「砂漠の台風」 アジア杯決勝の日韓戦は「いかに安易な予想だったか」と韓国紙言及

中東勢の勢いに韓国紙言及【写真:ロイター】
中東勢の勢いに韓国紙言及【写真:ロイター】

日本、韓国ともにグループ2位

 日本代表は1月24日、アジアカップのグループリーグ第3戦でインドネシアと対戦する。一方、韓国は25日の第3戦でマレーシアと対戦するなか、韓国メディアは決勝戦での日韓戦が「いかに安易な予想だったか」と取り上げている。

 大会初戦でフィリップ・トルシエ監督率いるベトナムに苦戦しながらも4-2で勝利した日本だったが、続く第2戦でイラクに1-2で敗戦。グループ首位通過の可能性は消滅し、第3戦インドネシア戦で勝利すれば自動的に決勝トーナメント進出、引き分け以下でもベスト16入りの可能性は残る状況だ。

 韓国は初戦でバーレーンに3-1と勝利し、第2戦でヨルダンと2-2の引き分け。グループEは勝ち点4で韓国とヨルダンが並び、得失点差でヨルダンが1位、韓国が2位という状況だ。

 韓国が1位通過の場合はグループDの2位と対戦することになり、日韓戦の可能性が浮上。また、韓国が2位通過の場合はグループFの1位と対戦するが、現時点では強豪サウジアラビアの可能性が高いとされている。そのなかで、韓国紙「スポーツ朝鮮」は「韓日戦の決勝戦? いかに安易な予想だったのか」と見出しを打ち、中東勢の勢いについて言及している。

「蓋を開けてみると、中東勢が強い。ダークホースと思われていたポット2の中東国まで猛威を振るっている。ホームアドバンテージを背負って『砂漠の台風』と化した。東アジアの強豪である韓国と日本まで呑み込む勢いだ。アジアカップでは着実に成績を出してきた中国も、13年ぶりにグループリーグ敗退の危機に瀕している」

 記事では、1月23日の時点でA組カタール、C組イラン、D組イラク、E組ヨルダン、F組サウジアラビアと6グループ中5つで中東国が首位に立っている点に注目。

「大会前は、多くの専門家が“韓日戦決勝”を予想した。戦力を客観的に見て、優勝候補である日本と、日本を阻止する唯一の対抗馬として『歴代最強戦力』の韓国が挙げられた。しかし、中東の旋風は想像以上だった。ポット1のカタール、イラン、サウジアラビアは当然グループ1位だ。ポット2のアラブ首長国連邦(UAE)、イラク、ヨルダン、オマーンのなかで、イラクはD組で日本を抜いて1位を確定した。ヨルダンもE組で韓国を得失点差でリードして1位に立つ。イランと同じ組のUAEもグループ2位通過が有力だ。オマーンはF組3位で不透明だが、グループで最も弱いキルギスとの第3戦が残っている。結果次第では2位への浮上が可能だ。中東10か国のうち、グループリーグで敗退が確定したのはレバノンだけだ」

 日本や韓国などアジアの強豪国も、中東の勢いに苦戦を強いられている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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