「時に運命が手助け」 三笘薫、アジア杯初戦欠場の“休養”に英言及「怪我の功名になるかも」
昨年12月に左足首を痛めてベトナム戦はベンチ外
イングランド1部ブライトンのMF三笘薫は、現在カタールで開催されているアジアカップの日本代表メンバーに招集されている。しかし、昨年末に負った怪我により、グループリーグ戦のベトナム戦(4-2)はベンチ外となった。英メディア「The Athletic」はブライトンにとって文字通りの「怪我の功名」になる可能性を報じている。
三笘は昨年12月21日のプレミアリーグ第18節クリスタル・パレス戦の試合終盤に左足首を負傷。試合後には松葉杖で帰宅しており、この試合以降はプレーできていない。そのなかで森保一監督は三笘をアジアカップのメンバーに招集。大会期間中の復帰が期待されている。
三笘が負傷したクリスタル・パレス戦の直前には、昨季のような圧倒的なパフォーマンスが示せていないことが話題となっていた。
記事では三笘がブライトン1年目に公式戦41試合に出場して10得点8アシストを記録したことを振り返り、「この数字によって、三笘は厳しいマークを受けたり、2人に対応されるようになった。今季のほとんどの試合では、対戦相手は彼に対して2人を付けた。滑るようなスピードと流動的な動きは、サイドバックが1人で対応することを難しくしている。また、昨季の三笘は背後にDFペルビス・エストゥピニャンとMFモイセス・カイセドが並んでいるメリットもあった。このトリオの間には、素晴らしい連係があった。しかし、カイセドがチェルシーに移籍し、エストゥピニャンが負傷を抱えることで、今季はこれが失われている」と、昨季との違いについて報じている。
そして、「(ロベルト・)デ・ゼルビ監督のチームにとって、最も痛手なのは三笘の何もないところから何かを生み出す能力が生かせないことだ」と指摘。「三笘の今季の数字は称賛されるべきものだ。彼は24試合で3得点6アシストを記録している。ハイライトといえるのは、独力で決めた8月のウォルバーハンプトン戦のゴールだ。だが、9月24日のボーンマス戦で2ゴールを挙げて以降、彼は得点を挙げられていない」と、3か月以上も得点を挙げられていないことを問題視した。
チームメイトのサポートが減ったことに加え、クラブと代表活動の両方をこなしてきたことによる疲労の蓄積も記事では指摘されている。
「その意味では、彼の負傷はいいタイミングだった。森保監督は負傷しているにもかかわらず1月12日から2月10日までカタールで開催されるアジアカップに三笘を招集した。ブライトンのメディカルは、デ・ゼルビ監督に4~6週間の離脱になると伝えたが、その期間が正しければ1月26日からの決勝トーナメントでの復帰まで、十分な休息期間を得られるだろう。ブライトンの1月の残り試合は静かなものであり、三笘の不在を大きく感じることはないはずだ」
「負傷が癒えて、リフレッシュした三笘がシーズン終盤に再びエストゥピニャンとコンビを組めれば、素晴らしいことだ」として、「時に運命が手助けをしてくれることがある。この怪我――三笘がエリア内でクリスタル・パレスのGKディーン・ヘンダーソンに負わされたものは、彼にとってもブライトンにとって怪我の功名になるかもしれない」と、いいタイミングで休みを得られることを指摘した。