本田が2014年を総括 ミランの10番としての自己評価は5段階の下から2番目

ミランの10番の役割

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、20日の敵地ローマ戦で先発出場を果たしたが、味方の退場などで後半28分に交代した。0-0に終わった試合後、ミランの背番号「10」として過ごした1年間を総括。5段階評価で下から2番目という厳しい自己評価を下した。
 スタジオ・オリンピコのミックスゾーンで2014年最終戦を終えた本田は自らの1年間を振り返った。
「自分としては飛躍をテーマにここにきた。自分で評価すると5段階でいうと4。1が一番良かった場合の4です。ワールドカップであったり、前半戦もうまくいかなかった。後半戦はまずまずとはいえ、最近、得点は取れていないという課題も残っている。これを乗り越えれば、他のリーグ、チームに行った時に、そこまで苦労することなく、点も取れると思う。セリエAはいわゆる相手の良さを消すサッカー。毎試合戦術を変えるサッカー。そういった常に自分を出すことがミランの10番としては求められている。その期待に応えられていない試合が多い。当たり前のようにそれを求められて、当たり前のようにそれを出さなければいけないと、自分は取り組んでいるのもプラスだと思う。確かに壁は大きい。これをなんとか乗り越えたい。それをちゃんと一歩ずつ進んでいる実感がある。悲観する必要はない」
 5段階で下から2番目の評価を下した。自己評価が厳しい理由は1月にミラン移籍後、昨季クラレンス・セードルフ前監督に重用されたが、右サイドの攻撃的MFというポジションで不振にあえいだこと。そして、ブラジルワールドカップ(W杯)では初戦のコートジボワール戦で豪快なゴールを決めながらも、日本代表は1度も勝てずに一次リーグで姿を消した。
 フィリッポ・インザーギ新監督が就任した今季は、開幕7試合で6得点2アシストと爆発したことが、評価を一段階上げた理由となったが、ここ9試合連続で無得点となっている。
 戦術至上主義とも言われるカルチョの世界では、相手の長所を徹底的につぶす。序盤のゴールラッシュで相手に研究された現在、なかなか結果を出すことはできていない。その苦しみの中でも、前に進んでいる実感が本田にはあるという。

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