圧巻の豪華メンバー 今年引退のレジェンドたちによるベストイレブンは?

記録と記憶に残る名プレーヤーたち

 

 まずはパク・チソン。アジア人として初めて欧州チャンピオンズリーグのトロフィーを掲げた選手であり、いわばアジアのレジェンド。中盤ではどこでもこなせるユーティリティーさを持ち、当時のサー・アレックス・ファーガソン前監督も同選手を評価。ジュニーニョは歴代最高のフリーキッカーとの呼び声が多く、現在の世界最高峰のフリーキッカーであるイタリア代表MFアンドレア・ピルロは彼のフリーキックを手本としていたという。

 トップ下を務めるのはクラレンス・セードルフ。アヤックスのアカデミーからトップ選手にまで上りつめた男は、ACミランの黄金期を築き上げた。ミランでは公式戦400試合以上に出場し、ミランにおける外国人選手最多出場記録を樹立している。

 左ウィングを担うのは元アルゼンチン代表フアン・セバスティアン・ベロン。パルマ、ラツィオ、さらにはマンU、チェルシー、インテルというビッグクラブでプレーした職人。サポーターからは「小さな魔法使い」と呼ばれ、文字通りピッチ上では魔法のようなプレーで人々を魅了し続けた。

 右ウィングにはライアン・ギグス。「生きる伝説」という言葉は、彼のためにあるようなものだ。イングランドのサッカー史上で最もタイトルを獲得している人物であり、プロデビューから引退まで一途に同じクラブに所属した。プレミアリーグ13回、FAカップ4回、リーグカップ3回、欧州CL2回などの優勝を経験している、フットボール界の至宝である。

 そして最前線のポジションに立つのは、フランス代表ティエリ・アンリ。アーセナル時代にプレミア歴代最多となる4度の得点王に輝き、03-04シーズンにクラブを無敗優勝に導いた。ウィングからセンターフォワードにコンバートという道のりを開拓した先駆者でもある。

 多くのファンに愛されてきたヒーローたちが、ピッチから次々と去って行く。しかし、それこそがサッカーであり、彼らはピッチに立たずとも、サッカー界の記録、そして、フットボールファンの記憶に残り続ける。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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