首都圏4会場で3回戦を実施

　第102回全国高校サッカー選手権は1月2日に首都圏4会場で3回戦の試合を行い、浦和駒場スタジアムの第1試合では地元埼玉代表の昌平が前回4強の大津（熊本）を2-2からのPK戦で下した。同校は過去最高成績に並ぶベスト8入りを果たした。

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　昌平は12月31日の2回戦で米子北（鳥取）と対戦すると、試合のラストプレーで追いついてPK戦を制して勝ち上がった。一方の大津は大会初戦となった遠野（岩手）とのゲームを制して勝ち上がった。主将のMF碇明日麻はJ2水戸ホーリーホック入りが内定している。

　昌平はライン間でボールを引き出すMF西嶋大翔から最前線で良い動き出しを見せるFW小田晄平へのホットラインで何回かペナルティーエリア内まで進出してシュートにつなげたが、GKの正面に飛んでゴールとはならなかった。一方の大津は押し込んだあとの速いプレスで波状攻撃を仕掛けていったものの、なかなか決定機まではつながらなかった。

　そうしたなかで前半37分、大津は左サイドからMF古川大地が高いクロスを上げると、GKと競った碇が中央に落とし、FW山下景司が蹴り込んで先制に成功した。一方の昌平も前半アディショナルタイム、西嶋が一列降りてボールを受けると、ボランチの背後に入り込んだMF前田大樹を経由して小田にパスが通り、GKとの1対1を小田が制して1-1の同点に追いついて前半を終えた。

　後半はどちらのチームもなかなかシュートまで持ち込めない時間が続いた。その中で大津は後半28分、コーナーキックを中央で叩いたところにFW稲田翼がGKの前でうまくコースを変えて2-1の勝ち越しゴールとなった。昌平はこの後に3枚替えを行って反撃を狙うと後半37分、ゴール前で競った後に左に流れてきたこぼれ球をMF長璃喜が右足で叩いて同点弾。途中出場の1年生MFは米子北戦に続く土壇場のゴールでチームを救い、決着をPK戦に持ち越した。

　PK戦では昌平のGK佐々木智太郎が4人目をストップ。キッカーは5人全員が成功させ、2試合連続でPK戦を制して8強入りを決めた。