レアルの問題児ハメスが“ラストチャンス”で復活の2発 「僕は残留する」と去就問題に終止符

国王杯のセビージャ戦で鮮やかな2ゴール 3-0の勝利に貢献

 レアル・マドリードのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスは、4日のスペイン国王杯16強の本拠地セビージャ戦でギャレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドの看板3トップ「BBC」が全員欠場となるなかで先発出場。2ゴールの活躍を見せ、3-0の勝利に貢献した。出場機会が激減した状況で、地元メディアが「ラストチャンス」とした一戦で爆発したハメスは、「僕は残留するんだ」と明言。1月の移籍の可能性が浮上していた背番号10は、自らの去就問題に終止符を打った。

 看板3トップが揃って欠場となったサンチャゴ・ベルナベウで、冷遇されていた問題児が輝きを放った。前半10分、ブラジル代表MFカゼミーロのインターセプトからゴール前でチャンスを迎えると、マーカーと対峙しながらも左足を一閃。先制点となる強烈なシュートをゴール左に突き刺した。

 同29分にドイツ代表MFトニ・クロースのCKから、フランス代表DFラファエル・ヴァランのヘディングで追加点を挙げた後、同44分にはロナウド不在によりPKキッカーを見事に務め上げ、2ゴールの大活躍。前半で勝負を決めた。

 ハメスはジネディーヌ・ジダン監督の信頼を失い、昨年6月のUEFAチャンピオンズリーグ決勝のアトレチコ・マドリード戦、12月のFIFAクラブワールドカップ決勝の鹿島アントラーズ戦というビッグマッチで、ことごとくベンチを温め続けた。ピッチ外でも、パトカーと200キロの危険運転でカーチェイスを繰り広げながら練習場に逃げ込み、裁判所の出廷命令も母国コロンビアでの誕生日パーティを優先するなど、トラブルも続いていた。

 

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